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12月12日-03号

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  1. 飯山市議会 2019-12-12
    12月12日-03号


    取得元: 飯山市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-05-06
    令和 1年 12月 定例会(第370回)          令和元年12月第370回飯山市議会定例会               ◯議事日程(第3号)          令和元年12月12日(木曜日)午前10時開議 日程第1 一般質問     6番 松本淳一議員    14番 山崎一郎議員    10番 上松永林議員    11番 佐藤正夫議員     2番 水野正彦議員◯本日の会議に付した事件 議事日程と同じ◯出席議員(15名)    1番  吉越利明議員            2番  水野正彦議員    3番  岸田眞紀議員            5番  西澤一彦議員    6番  松本淳一議員            7番  市川久芳議員    8番  渡辺美智子議員           9番  高山恒夫議員   10番  上松永林議員           11番  佐藤正夫議員   12番  久保田幸治議員          13番  小林喜美治議員   14番  山崎一郎議員           15番  石田克男議員   16番  渋川芳三議員◯欠席議員(1名)    4番  飯田健一議員◯説明のために出席した者  市長        足立正則    副市長       新家智裕  教育長       長瀬 哲    総務部長      栗岩康彦  民生部長兼福祉事務所長       経済部長      出澤俊明            北爪英紀  建設水道部長    坪根富士夫   教育部長      常田新司  文化振興部長    常田新司    庶務課長      田中良則  企画財政課長    湯本與志一   危機管理防災課長  湯本登喜一◯議会事務局出席者  局長        坪根一幸    次長        荻原賢二  副主幹       鈴木小百合   副主幹       中沢明斗午前10時00分開議 △開議の宣告 ○議長(渋川芳三)  おはようございます。 ただいまの出席議員は15名であります。 定足数に達しておりますので、直ちに本日の会議を開きます。 なお、飯田健一議員から所用のため欠席する旨の届け出がありましたので、ご了承願います。--------------------------------------- △一般質問 ○議長(渋川芳三)  日程第1、これより一般質問2日目を行います。 この際、皆様にお願いいたします。 質問並びに答弁については、簡潔明瞭に願います。また、ご発言の際は、しっかり手を挙げ、議長とご発言ください。 それでは、質問の通告に基づき、順次発言を許可します。 最初に、松本淳一議員の発言を許します。 松本議員。  〔6番 松本淳一議員 登壇〕 ◆6番(松本淳一)  松本淳一です。 発言が許されましたので、水害に遭われました皆さまには生活環境が大きく変わって、これからが本当に大変な方もいると思いますが、無理されることなく、暖かくして冬を乗り越えていただきたいというふうに思います。 それでは、台風19号による水害、高校の再編、小学校の統合、駅前市有地の活用について、4項目を取り上げて、順番に質問をしていきます。 最初に、水害関係として、皿川の樋門・堤防のことについておうかがいいたします。 これから数字を幾つか挙げていきますが、特に、標高とかそういうものの数字につきましては、国土地理院ウェブマップの中のデータを使っています。そのようにご理解ください。 その国土地理院ウェブマップ標高データで調べたところ、皿川の堤防ですが、千曲川の本堤防より1.7メートル低くなっています。皿川堤防は、線路に突き当たるように造られていますが、その接合部分ですけれども、これは目視ですが、何回か行ってみましたが、皿川の堤防の天端よりもさらに1.5メートルから2.5メートルほど低くなっているというふうに認識をいたしました。 つまり、千曲川の木島側ではなく、飯山側の堤防に本堤防よりも1.7メートル低い皿川堤防があって、そのまた一部は約3メートルくらい低いということです。本来、皿川の堤防は飯山の堤防と同じ高さになるべきではないでしょうか。例えば、樽川の堤防は、接合部分は同じ高さになっています。 千曲川が国、皿川が長野県の管理であっても、住民の生命財産を守る責務は飯山市にあります。そのため、市長には避難勧告、避難指示を出す強い権限があるというふうに理解しています。皿川堤防が本堤防より1.7メートル以上低い、そういう状態が57年、58年の水害の後、堤防が整備されたと思っていますので、30年以上そのままになっていたということについて、飯山市に責任はないのかお尋ねをします。 ○議長(渋川芳三)  それでは、答弁を求めます。 坪根建設水道部長。 ◎建設水道部長坪根富士夫)  皿川につきましては、昭和60年度から平成8年度にかけ、築堤及び護岸工、橋梁工の工事を県が実施しております。その後、平成18年に、同年7月の千曲川洪水を受け、皿川のかさ上げを含む堤防強化等について県へ要望しております。 当時、堤防のかさ上げについて要望しましたが、かさ上げについては、計画降水にプラスされる余裕高は確保されているという理由で実施されませんでしたが、平成20年度から平成23年度にかけ、護岸工を174メートル、堤防腹づけ工を150メートルについて実施をしていただいております。このように、これまでも長野県において改修整備が実施されてきております。 なお、内水排水対策につきましても、飯山市千曲川等災害対策連絡協議会を通じまして、県へ内水排水施設設置の要望を継続しているところでございます。 ○議長(渋川芳三)  松本議員。 ◆6番(松本淳一)  要望はされていた、確かにそういうことだと思いますが、結果としては、あそこが同じ高さであれば防げたというのは確実だと思います。 それから、排水ポンプのことについてもお答えになっていただきましたが、樋門があるのに排水ポンプが元々無いというのは、非常に不自然な状態だと思います。県のほうが要求を満たしてもらえなかったということですが、とても残念な状態というふうに思います。 また、進んで話を聞いていきますが、それでは、皿川樋門の閉鎖のことについておうかがいします。 千曲川の河川事務所の判断で、皿川の樋門が閉鎖になりました。端的にお尋ねをしますが、皿川の樋門は完全に閉じられていたでしょうか。 ○議長(渋川芳三)  坪根建設水道部長。 ◎建設水道部長坪根富士夫)  閉門完了との情報がございます。 ○議長(渋川芳三)  松本議員。 ◆6番(松本淳一)  多分口頭での報告だと思うんですが、もっと誰が見ても納得できるような確認の方法とか説明はございませんか。 ○議長(渋川芳三)  坪根建設水道部長。 ◎建設水道部長坪根富士夫)  この閉門に関しましては、後日、操作員から聞いたものでございます。 ○議長(渋川芳三)  松本議員。 ◆6番(松本淳一)  もう一回いきます。操作員からの報告ですよね。ですから、言葉でも文章でもなるかもしれませんが、何かもうちょっと具体的にわかるもの、映像とかそういうものはないんですか。 ○議長(渋川芳三)  坪根建設水道部長。 ◎建設水道部長坪根富士夫)  映像があるかないかについては、まだ確認はしておりません。
    ○議長(渋川芳三)  松本議員。 ◆6番(松本淳一)  もうちょっと変えますが、皿川の樋門には水位のデータを計る、そういうセンサーが内側と外側に付いていたと思いますが、それでよろしいでしょうか。 ○議長(渋川芳三)  坪根建設水道部長。 ◎建設水道部長坪根富士夫)  それでよろしいです。 ○議長(渋川芳三)  松本議員。 ◆6番(松本淳一)  そのデータを見ると、閉まったか閉まっていないかは確認できるでしょうか。 ○議長(渋川芳三)  坪根建設水道部長。 ◎建設水道部長坪根富士夫)  内水排水のデータにつきましては、河川事務所のほうでデータをとっているわけですが、今回、ちょっと一部データがとれなかった地域があるというふうに聞いております。 ○議長(渋川芳三)  松本議員。 ◆6番(松本淳一)  何かちょっと納得が。データそのものはお持ちでないので、ここでどうのこうのという話ではないと思います。管理しているのはまた国のほうですので、そういうことだと思いますが、一部無いというのは、なかなか変だなというふうに思います。 ちょっと先に進ませていただきます。 皿川の樋門が開かれた時刻はおわかりになりますか。 ○議長(渋川芳三)  坪根建設水道部長。 ◎建設水道部長坪根富士夫)  ゲート全開につきましては、13日の15時45分の情報があります。 ○議長(渋川芳三)  松本議員。 ◆6番(松本淳一)  皿川の件なんですが、飯山市が警戒体制に入ったとき、皿川にその様子を見るための人員は配置をしていましたか。 ○議長(渋川芳三)  栗岩総務部長。 ◎総務部長栗岩康彦)  警戒時においてはということですが、常時、皿川に人員は配置しておりません。 ○議長(渋川芳三)  松本議員。 ◆6番(松本淳一)  私の子どものころというと、五十何年とかになると思うんですけれども、母親とか何かから聞くと、皿川は危ないのかなという話も聞いた覚えはちょっとあります。 質問なんですが、なぜそこに人を配置されなかったんでしょうか。 ○議長(渋川芳三)  栗岩総務部長。 ◎総務部長栗岩康彦)  市の職員の配置ではありませんが、千曲川河川事務所から樋門管理の委託を受けている操作員はそこにいたということでございます。 ○議長(渋川芳三)  松本議員。 ◆6番(松本淳一)  後でまた関連的に聞くことになると思います。 もう一点、・・・・・・・・・・JRの橋げたの標高は・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・数字としては全然わからないわけでしょうか。 ○議長(渋川芳三)  坪根建設水道部長。 ◎建設水道部長坪根富士夫)  これにつきましては、北信建設事務所の調べでは、JRのけた下の標高につきましては316.65メートルとのことでございます。 ○議長(渋川芳三)  松本議員。 ◆6番(松本淳一)  避難勧告の行われ方についてお尋ねをします。 午前2時のころに樋門閉鎖の連絡があったというふうに報告をされていますが、樋門を閉鎖すれば内側に水がたまるわけで、内水氾濫はそこの時点でもう考えなければいけない、当然予想できたというふうに思うんですけれども、北町のほうに避難勧告が出たのは、これもきのうも取り上げられていましたが、3時20分。何でこんなふうに遅れたのか、お願いいたします。質問します。 ○議長(渋川芳三)  栗岩総務部長。 ◎総務部長栗岩康彦)  皿川につきましては水位計やハザードマップが整備されておらず、川の左岸、皿川の北側のほうの越水の報告が2時20分でありまして、右岸、市街地側ですが、越水を住民が確認したのが2時半ごろと。さらに皿川の決壊を住民が確認したのが4時10分ごろということで、その間、それぞれいろいろな各地域に同時多発的に浸水が発生したこともありまして、この時刻の発令となったということでございます。 ○議長(渋川芳三)  松本議員。 ◆6番(松本淳一)  今のお話でちょっとわからなかったんですが、4時10分に住民の方から皿川があふれているという報告があったというふうに言われましたけれども、それは、今まで市が報告した経過報告の中に載っていましたか。 ○議長(渋川芳三)  栗岩総務部長。 ◎総務部長栗岩康彦)  すみません、ちょっと言い方があれなんですが、皿川の決壊を住民が確認したのが4時10分ごろということで、このときに市への報告は無かったということで、後日の聞き取りにより判明したということでございます。 ○議長(渋川芳三)  松本議員。 ◆6番(松本淳一)  ですから、樋門を閉めればあふれるということは当然予測がつくわけで、あるいは報告も出ていますよね。左岸ですから北側のところから水が漏れているとか。その時点で、もしくは2時20分の時点で皿川に様子を見にいく人を送り込んではいましたでしょうか。 ○議長(渋川芳三)  栗岩総務部長。 ◎総務部長栗岩康彦)  越水の報告があって、職員が現場に出向き、左岸側の越水の確認を行ったところです。 ○議長(渋川芳三)  松本議員。 ◆6番(松本淳一)  そうしますと、確認ができたのであれば、当然避難勧告をもっと早く出せたんじゃないかと思うんですが、いかがですか。 ○議長(渋川芳三)  栗岩総務部長。 ◎総務部長栗岩康彦)  その件に関しましては、今、課題等を取りまとめておりまして、しっかり検証する中でその判断をしていきたいと思います。 ○議長(渋川芳三)  松本議員。 ◆6番(松本淳一)  ちょっと確認をさせていただきますが、人を送り込んで報告を受けていたと。でも、それが残念ながら、避難勧告のほうにはすぐには結びつかなかったというご発言でよろしいですか。 ○議長(渋川芳三)  栗岩総務部長。 ◎総務部長栗岩康彦)  越流を確認したのは間違いありません。対策本部へも報告がありました。そこは事実のとおりです。 ○議長(渋川芳三)  松本議員。 ◆6番(松本淳一)  その確認した時刻というのは、うんと遅かったんでしょうか。それとも、そういう行ったという時間がわかるようであれば、お願いします。 ○議長(渋川芳三)  栗岩総務部長。 ◎総務部長栗岩康彦)  午前2時ということでございます。 ○議長(渋川芳三)  松本議員。 ◆6番(松本淳一)  ほかの避難勧告のことについておうかがいします。 福寿町、肴町、上町、そのほかですけれども、避難勧告が出たのは6時40分というふうに報告をされていますが、このときには、私は上町のほうで、自分で行きましたが、深いところでもう行けなくて、1メートルは軽く超えていました。それから、庁舎も当然浸水をしていたと思うんですが、先ほどの確認に行ったりそれから越水の報告があったりしながら、4時間近く、もしくは5時間ぐらいかかっているかもしれないんですが、なぜこんなふうに遅れたんでしょうか。 ○議長(渋川芳三)  栗岩総務部長。 ◎総務部長栗岩康彦)  答弁いたす前に、すみません、先ほどの質問で、職員が確認した時刻、午前2時とお答えしたんですが、すみません、訂正させていただいて、2時半でございます。失礼いたしました。 今のご質問に関しましては、皿川にハザードマップとかも無い状況でありまして、また、皿川の越水の土のう積みなどの対応、あるいは排水ポンプ車の配備などの対策で排水ポンプ場の状況などを総合的に判断して、この時間の発令となったということです。 ○議長(渋川芳三)  松本議員。 ◆6番(松本淳一)  時間がすごく長いんで、私としては、指揮系統がどんなふうになっていたのか、多分相当混乱されていたと思います。私もそこにいれば混乱していたかもしれませんが、みんながみんな、訳わからなくなってしまうのでは非常に困ると思うのですが、指揮系統がちゃんと機能していたかどうか、少し疑問になります。 そこでお尋ねしますが、この時刻、市長、副市長、教育長はどこにいらっしゃいましたか。 ○議長(渋川芳三)  栗岩総務部長。 ◎総務部長栗岩康彦)  この間ですが、庁内におりました。 ○議長(渋川芳三)  松本議員。 ◆6番(松本淳一)  先に進みます。 昨日のやりとりで、避難では自主判断が重要、そのとおりだと思うんですが、そういうお答えがありました。市長のお答えだったかなと思いますが、間違っていたらすみません。 自己で判断していくためには、当然正確な情報が必要なわけでして、防災無線についておうかがいをします。防災無線では、皿川からずっと水が流れ出していたということを放送されましたか。 ○議長(渋川芳三)  栗岩総務部長。 ◎総務部長栗岩康彦)  皿川から水が流れ出しているという放送はしてありません。 ○議長(渋川芳三)  松本議員。 ◆6番(松本淳一)  私のところにもちょっと、私も聞き取ってはいないので、周りの人が知っていることについて言うと、どうなっているんだろうという話だったのです。 次に行きますけれども、同じく防災無線なんですが、私自身は、予算を付けて壊れたのを直した、4月にやりましたという話で、城山の雨水排水ポンプは動いているものというふうに思っていました。人から聞かれたときも、直したんだから動いているはずじゃないというふうに言っていたんですが、これが7時に雨水排水ポンプが止まったということを防災無線で伝えましたか。 ○議長(渋川芳三)  栗岩総務部長。 ◎総務部長栗岩康彦)  先ほどの質問、皿川からの浸水については、直接的に防災無線を流していなかったんですが、浸水が始まって、避難というか垂直避難など気を付けていただくような防災無線は流しております。 排水ポンプ場が停止したという防災無線は流してありません。 ○議長(渋川芳三)  松本議員。 ◆6番(松本淳一)  止まっているということがわかれば、これからだんだん増えるんだなという予想がつくということで、非常に大事な放送になったのではないかというふうに思っています。 ちょっと先に進みますが、排水ポンプあるいは樋門についておうかがいします。 皿川から排水ポンプを6台使って排水をしたというふうに報告されているんですが、スタートの時間は多分書いてあったと思いますが、6台になったのは何時ごろですか。 ○議長(渋川芳三)  坪根建設水道部長。 ◎建設水道部長坪根富士夫)  皿川では、13日の5時から15時まで排水を行っております。皿川の自然流下が可能になった時点で移動し、皿川付近の国道117号で市街地の内水排除のため、排水ポンプが13日の22時から6台体制になっております。 ○議長(渋川芳三)  松本議員。 ◆6番(松本淳一)  ちょっと説明がよくわからなかったんですけれども、13日の5時から15時の間というのは何台だったんでしょうか。 ○議長(渋川芳三)  坪根建設水道部長。 ◎建設水道部長坪根富士夫)  排水ポンプ車1台でございます。 ○議長(渋川芳三)  松本議員。 ◆6番(松本淳一)  市街地のところをもう一回ちょっとご説明ください。ちょっと聞き取れなかったので。皿川ではなくて、市街地のほうの排水をしたという部分、もう一回ちょっとご説明ください。 ○議長(渋川芳三)  坪根建設水道部長。 ◎建設水道部長坪根富士夫)  皿川付近の国道117号、具体的に申しますと、栄川樋管と飯山高校のグラウンドのあたりで、排水作業を行いました。 ○議長(渋川芳三)  松本議員。 ◆6番(松本淳一)  市街地の排水に使ったのは6台ということですね。6台のポンプの排水能力おうかがいしたいんですが。 ○議長(渋川芳三)  坪根建設水道部長。 ◎建設水道部長坪根富士夫)  排水ポンプ車1台当たりの排水能力は毎分30立方メートルとなっており、6台では180立方メートルとなります。 ○議長(渋川芳三)  松本議員。 ◆6番(松本淳一)  城山の雨水排水ポンプの能力は、3台あると思うんですが、その能力についてご説明ください。 ○議長(渋川芳三)  坪根建設水道部長。 ◎建設水道部長坪根富士夫)  1台当たり毎分110立方メートルです。したがいまして、3台では毎分330立方メートルです。 ○議長(渋川芳三)  松本議員。 ◆6番(松本淳一)  昨日の質問の中で、城山の雨水排水ポンプの能力は、皿川の分がなければ内水を全て排水できるだけの能力があったというふうに答弁されていますが、今ので大体わかった気もするんですが、ここをもうちょっと詳しく説明してください。 ○議長(渋川芳三)  坪根建設水道部長。 ◎建設水道部長坪根富士夫)  被災後、水位流出量の算定をしました。城山雨水排水ポンプ場は市街地の221ヘクタールの雨水を排水する施設でありまして、ここに先ほど申しました毎分110立方メートルの排水能力のあるポンプが3台設置されております。よって、排水能力は毎分330立方メートル、秒に換算しますと、毎秒5.5立方メートルになります。 今回10月12日から13日の最大雨水流出量は毎秒4.39立方メートルでした。排水ポンプ車3台の排水量は毎秒5.5立方メートルですので、排水は可能だったということでございます。 ○議長(渋川芳三)  松本議員。 ◆6番(松本淳一)  これ、純粋な質問になりますが、今のお話を聞いていると、皿川の流量が計算できるような感じなのですが、いかがでしょうか。 ○議長(渋川芳三)  松本議員に申し上げます。 皿川の流量が計算できると、具体的にいつの、今の流量なのか、それともそのときの流量なのか、きちんと、iネットをご覧になっている方もおられますから、質問は具体的にきちんとやってください。 どうぞ。 ◆6番(松本淳一)  流域面積を考えて、どのくらい入ってくるかという計算をされたということなんですが、その同じやり方を使えば、例えば皿川の増水時の流量、変化しているとは思いますが、およその目安とか、そういうのは計算できるということでしょうか。 ○議長(渋川芳三)  坪根建設水道部長。 ◎建設水道部長坪根富士夫)  皿川の流量を計算する場合、やはり同じような考え方で計算できると思います。 ○議長(渋川芳三)  松本議員。 ◆6番(松本淳一)  また後で教えていただければと、個人的には思いますが、先に進ませていただきます。 城山の雨水排水ポンプ場の樋門が開けられたのは、時刻はいつでしょうか。 ○議長(渋川芳三)  坪根建設水道部長。 ◎建設水道部長坪根富士夫)  千曲川へ自然流下できる水位確認を行いながら、10月14日1時30分ごろ開けております。 ○議長(渋川芳三)  松本議員。 ◆6番(松本淳一)  ちょっと時間がないので、何かの方法でよろしいんですが、市内のほかの樋門の操作状況がどうなっているか、どこかで発表していただきたいと思いますが、いかがですか。
    ○議長(渋川芳三)  坪根建設水道部長。 ◎建設水道部長坪根富士夫)  他の樋門の操作状況の質問ですが、このほかの樋門としましては、静間樋管城南樋門木島雨水排水樋門があります。静間樋管につきましては、ゲートの全閉が12日の23時、ゲート全開が14日の4時となっております。城南樋門につきましては、ポンプ場運転準備とあわせて10月12日の14時に全閉し、14日10時30分に全開しております。木島雨水排水樋門につきましては、12日の19時17分、樋門を全閉し、排水ポンプの運転を開始しております。14日の11時30分に千曲川水位低下により排水ポンプの運転を停止し、樋門を全開しております。 ○議長(渋川芳三)  松本議員。 ◆6番(松本淳一)  ちょっとまた文書にしていただくか、私が聞きにいきたいと思います。 宮沢川の新しい樋門ができていますが、これの閉鎖、開門の時刻をお願いします。 ○議長(渋川芳三)  坪根建設水道部長。 ◎建設水道部長坪根富士夫)  ゲートの全閉が12日の20時45分、ゲート全開が13日の18時となっております。 ○議長(渋川芳三)  松本議員。 ◆6番(松本淳一)  昨日のご説明を聞いていますと、調査検討という言葉が何回も使われていまして、とても大事なことだと思っているのですが、被害調査についておうかがいしたいと思います。 上町のかえで通り、旧飯山駅から本町につながるメーンの通りですが、浸水が一番深くなったのは、13日の17時から19時ぐらいの間です。午前中、明るい時間に水没している車があります。朝ではなくて。水位がどんどん上昇していくという情報が伝わっていれば、救えた車両があるというふうに考えています。ほかの地区でも、警告が早く届いていれば救えていた車両があるのではないかというふうに思いますが、水没車両について調査はされていますか。 ○議長(渋川芳三)  栗岩総務部長。 ◎総務部長栗岩康彦)  水没車両に対する調査は行っておりません。 ○議長(渋川芳三)  松本議員。 ◆6番(松本淳一)  かなり悲しんでいる人もいますので、これ、どうですか、調査は今後おやりになりますか。 ○議長(渋川芳三)  栗岩総務部長。 ◎総務部長栗岩康彦)  水没車両単体の調査については、行う予定は今のところございません。 ○議長(渋川芳三)  松本議員。 ◆6番(松本淳一)  多分、車両の総数、私もよくわかりませんが、車関係の人に聞くと、200ないし300ぐらいになるのではないかというふうに言っている方もいます。私自身は、これ、考え直していただきたいと思います。 でもまあ、今のところやらないということであれば、希望ということで。 住民の避難のほうなんですが、避難をしなかった方もいる。猫がいるので一緒にいるなんて言った方もいるという話も聞きましたが、住民の人が避難勧告を聞いたときに、あるいは聞かなかったということも含めて、どんなふうに状況を捉えていたかというのを把握する必要があると思うのですが、そういう意味で、避難の実態調査をするべきではないかと思いますが、いかがでしょうか。 ○議長(渋川芳三)  栗岩総務部長。 ◎総務部長栗岩康彦)  現在では、避難の状況等については把握しておりませんが、今後に向けて、状況を把握する必要はあると思っております。 ○議長(渋川芳三)  松本議員。 ◆6番(松本淳一)  それはアンケート調査をされるというふうに理解してよろしいでしょうか。 ○議長(渋川芳三)  栗岩総務部長。 ◎総務部長栗岩康彦)  どのような形でそのような調査をするかについては、今後また庁内で検討していきたいと思っております。 ○議長(渋川芳三)  松本議員。 ◆6番(松本淳一)  水害当時は大変だったんですが、あまり時間がたってしまうと記憶も薄くなるということもありますので、タイミングを捉えてやっていただきたいと思います。 もう一点、水がどういうふうに回ったかというのも大事だと思うんですが、そういう調査はされますか。 ○議長(渋川芳三)  坪根建設水道部長。 ◎建設水道部長坪根富士夫)  本年度策定中の「立地適正化計画」において市街地の災害リスク調査をします。この分析において、今回の水害における現状把握も必要と考えており、その結果を踏まえ、計画策定に反映させていきたいと思っております。 ○議長(渋川芳三)  松本議員。 ◆6番(松本淳一)  関係して、もう一点、おうかがいします。 避難訓練のときにドローンが飛んでいました。今回使っているとだいぶ違っていたんじゃないかと思うんですが、ドローンは飛びましたでしょうか。 ○議長(渋川芳三)  栗岩総務部長。 ◎総務部長栗岩康彦)  ドローンにつきましては、13日の午後1時半ごろからドローンによる撮影をして、市街地の状況調査を行っているところでございます。 ○議長(渋川芳三)  松本議員。 ◆6番(松本淳一)  インターネット上に上げていただいて、一般の方も見られるように配慮していただければと思います。そういうおつもりはありますか。 ○議長(渋川芳三)  栗岩総務部長。 ◎総務部長栗岩康彦)  今後検討してまいりたいと思います。 ○議長(渋川芳三)  松本議員。 ◆6番(松本淳一)  避難情報についてですけれども、ハードだけじゃなくてソフトの整備が必要というふうに市長がお答えになっていましたので、飯山市内の千曲川、それからいろんな樋門の水位データを毎時インターネット上で見られるようにしていただきたいのですが、いかがでしょうか。 ○議長(渋川芳三)  栗岩総務部長。 ◎総務部長栗岩康彦)  千曲川あるいは樋門の水位ということですが、それぞれホームページにおいて公表されております。リンクを市のホームページに張るということなどで対応していきたいと思います。 ○議長(渋川芳三)  松本議員。 ◆6番(松本淳一)  見やすいものをぜひお願いいたします。 では、被害者の支援についておうかがいします。 生活再建支援金というのがありますが、その額ですけれども、1世帯何人住んでいるかによって額が違っているんですが、こういう方がいます。世帯数は1人になっていて、年老いた母親がいると。そこに娘さんがほぼ毎日来て、泊まって世話をしているという話を聞きました。 こういうふうに、見かけ上というか、役所の上では1人世帯になっているんだけれども、実質は2人世帯として見てもよいのではないかという、みなせるような世帯があるのではないかと思うんですが、このような場合、災害補助としては複数人数世帯として扱えないものかどうか、おうかがいします。 ○議長(渋川芳三)  北爪民生部長。 ◎民生部長兼福祉事務所長(北爪英紀)  被災者生活再建支援制度において、世帯の構成人数が複数か単数かにつきましては、住民票での確認が基本となっております。ただ、居住の実態を優先的に扱うこととされておりまして、国の質疑応答集によりますと、居住とは、被害を受けた住宅を生活の根拠として日常的に使用していることとされておりますので、ご質問のような場合には、なかなかちょっと居住しているとは言いがたいかなというふうに思います。 なお、住民票がない場合の居住確認の方法につきまして、例としまして、郵便物、公共料金の明細、NHK受信料の領収書などで氏名や住所が明記されているものを確認することとなっております。 そのほか支援金の取り扱いにつきまして、飯山市で判断がつかないような場合には、長野県のほうに随時連絡確認をしまして進めているところでございます。 ○議長(渋川芳三)  松本議員。 ◆6番(松本淳一)  拡大できるものであればぜひ拡大してやっていただきたいと、その辺が、そういう扱っている方の手腕ではないかなというふうに思います。お願いします。 次に行きます。 国とか県で「持続化補助金」というものが出てまいりました。機械設備等が無い場合、小売店とか飲食店は、ちょっとこの文章を見ますと、補助を受けづらいのかなと思うんですが、受けられるものかどうかお考えをお示し願いたいと思います。 ○議長(渋川芳三)  出澤経済部長。 ◎経済部長(出澤俊明)  お尋ねの「持続化補助金」につきましては国の補助金となっておりまして、補助率が3分の2、補助金の上限額が200万円というものでありますが、この補助金は販路開拓などのソフト面も含めた事業再建に向けてのものとなっております。 対象項目としましては機械装置、車両購入費、広告費、広報費など幅広く対象となっておりまして、機械設備が無くても補助金の交付対象になる可能性があると考えております。 ○議長(渋川芳三)  松本議員。 ◆6番(松本淳一)  今のお話ですと、なかなか難しいかなという判断でよろしいですか。 ○議長(渋川芳三)  出澤経済部長。 ◎経済部長(出澤俊明)  対象になるかならないかというのは、実は国の判断でありまして、市で判断ができないということであります。商工会議所の支援を受けながら計画書を作って国に申請するということになっておりますので、先ほどお話ししましたが、対象項目を見る限り、補助金の対象になるのではないかと考えられます。 ○議長(渋川芳三)  松本議員。 ◆6番(松本淳一)  なるという考えだということで納得しておきます。 きのうも出ていましたが、市単独で実情に合った細かい補助が可能だと思いますが、その辺はいかがでしょうか。 ○議長(渋川芳三)  出澤経済部長。 ◎経済部長(出澤俊明)  市単独で実情に合った細かい補助というご質問でございますが、これにつきましては、今議会に補正予算をお願いをしているところであります。「中小企業等グループ施設等復旧整備事業」、いわゆるグループ補助金、また、あるいは「被災小規模事業者再建事業」、いわゆる持続化補助金を申請する事業者の皆さまには、上限はありますが、事業者負担分の2分の1を市が単独で補助する制度を考えているところであります。 なお、それぞれの補助金、グループ補助金と持続化補助金でありますけれども、補助対象項目が多く、幅広い支援が可能になっておりますので、実情に合った細かい補助が可能ではないかと考えます。 ○議長(渋川芳三)  松本議員。 ◆6番(松本淳一)  被災者支援とはちょっと違うかもしれませんが、消防団の皆さんのことについておうかがいしたいというか、こう思っているんですけれども、消防団の皆さんは夜通し警戒に当たっていただいてご苦労されていると思います。もちろん市の職員の方も同じだと思いますが、消防団に関しては、私はこう思うんです。市の報告にちょっとそのことが、ご苦労さまというか、そういう表現がなかなか見受けられないんですが、これはちょっと手落ちということもないですけれども、きっちりご苦労でしたというのを表明されるべきだと思いますが、私が勘違いしていたらごめんなさいですけれども、いかがでしょうか。 ○議長(渋川芳三)  栗岩総務部長。 ◎総務部長栗岩康彦)  消防団の皆さまには今、議員からありましたように、各地域での夜通しの警戒あるいは水の排水作業、また積み土などの水防工法などをそれぞれ行っていただいておるところでございます。 これから市報等にも掲載して、市民の皆さまに周知をしてまいりたいと思います。 ○議長(渋川芳三)  松本議員。 ◆6番(松本淳一)  それでは、次の課題のほうにまいります。 農林高校の分校化についてお尋ねをいたします。 高校の存在というのは、地域にとって精神的にも経済的にも大きな存在であることは間違いないというふうに考えています。 その将来の存続がどのようになるかは非常に大きな問題だと認識しています。 岳北地域の高校の将来像を考える協議会が今活動しておりまして、その検討に入っているわけですが、11月で7回になっています。そろそろ結論が出るというような話で、各市村で、4か所で説明会が行われました。私も3回は出席したんですが、どこの会場でも、これはいいことだ、大賛成という、そういう雰囲気は無かったというふうに思っています。 また、それから県下の状況を見ますと、早々と結論を出して、これはもう県が何とかするものだという結論を出して、県にお預けした地区もありますが、我々の岳北地域の場合は、私が見る限り、県の意向に沿ってそのまま行っているなと、非常に早いペースで進んでいるなというふうに思っています。 そこで、もう一点、この統合というか再編ですけれども、農業系の専門高校と普通科との分校化を中心に考えられていると思うんですが、これは県下では多分初めてのケースだと思います。一番心配するのは、これがうまくいけばよいのですが、なかなか大変だと思うんですね。失敗するというかうまくいかない場合に、非常にダメージが大きいのではないか。2校ともダメージを受けるのではないかということを心配しています。 もうちょっと慎重に事を進めたらよいのではないかと思うわけです。というのは、この地域協議会ですけれども、結論を今年度中にお出しになるという方向で進んでいると思いますが、前々回の説明会で県の説明を聞いていますと、第2次もあるよと。第1次で結論が出ないところは第2次、ですから令和2年度、令和3年3月ぐらいでもいいという、そういうことを示されていました。そういうわけで、全然急いでいない地域もあります。 先ほども言ったように、専門高校と普通科、どういうふうにするかというのは非常に大変だと思うので、地域の意見をもっと聞いて、説明会でも多分いろんな意見が出ていたと思うんですが、慎重に議論をしていただきたいと思います。 1つおうかがいしたいんですが、このままのペースで今年度中にきっちりとした結論を出すという、そういうお考えでしょうか。これは協議会の議長におうかがいするのがいいと思いますが、どうでしょうか。 ○議長(渋川芳三)  長瀬教育長。 ◎教育長(長瀬哲)  議員の質問の趣旨が非常に曖昧模糊としている点があるんですが、結論から申し上げますと、下高井農林高校と飯山高校、2つが存続するには、今の現在の人口動態では難しいと。そこで、県は高校再編ということを持ち出してきたわけです。 ただ、私が感じているのは、県立高校です。ですから、地域に主体性を持たせるというか地域の声を尊重しているようにもとれるんですが、県が主導権を持ってやってほしいなという、正直なところ、それはあります。 それはさておき、私は今、岳北に住んでいる子どもたちのことを考えた場合、下高井農林高校と飯山高校それぞれあるんですが、下高井農林高校は明治37年からの伝統校です。113年もたっているわけです。ですから、そういう伝統高校から何万人という先輩たちが輩出して、各地域、各分野で活躍しておられます。そういう学校が、いわゆる統合してしまっていいのかという、そういう素朴な質問があります。 それから、もう一つは、やはり専門高校ですから、専門高校というのは、実習が非常に大事になってきます。その実習ということを考え、さらに生徒の負担をいかに少なくするか、そういうことを考えた場合に、やはり協議会でいろんな意見は出ているんですが、基本的に農林高校をこの地域にあの場所に残して農業教育を続けていくという、そういう基本的なところでは、私は一致していると思います。 ですから、協議会の答申も下高井農林高校をキャンパス化で残して、実質的に農林高校の伝統、それを維持していくという、そういう方向性で、協議会の考え方は最終答申としてまとめるというふうに私は理解しています。 以上です。 ○議長(渋川芳三)  松本議員。 ◆6番(松本淳一)  今回、県が高校再編について地域の自治体を主体に意見をまとめてくれというふうに持ってきています。県がちゃんとやればいいんじゃないかという教育長のお考えでしたけれども、逆に、こちらとしても、地域側としてもそういうものを預けられた以上、積極的にかかわっていくという、そういうベースができた。むしろ意見が言いやすくなったのではないかというふうに思うんです。 趣旨がはっきりしていないというふうに言われましたので、もう一回、例えば、説明会でいろんな意見が出たりしています。やっぱり慎重に事を構えてほしいということがあります。それから、今、同窓生が何万人もいますよというふうにおっしゃられました。ですから、同窓会なり同窓生の意見もやはり聞いていくべきじゃないか。 これから進学する中学生もしくは小学生もあるかもしれませんけれども、そういう生徒たちの声は聞いたらいいのではないかと思いますが、地域の意見を聞いて慎重に審議する。場合によったら、ここでそんなに急いで結論を出さずにいくということはできないかということをおうかがいします。 ○議長(渋川芳三)  長瀬教育長。 ◎教育長(長瀬哲)  基本的には決して急いではおりません。 この地区の高校問題については、平成27年から、既にもう、市長の指示で準備段階に入っておりまして、今までに、学校区の首長、教育長が飯山市役所に集まって、2回、飯山高校、農林高校の校長先生を呼んできて、現状について、今から3年前からもういろいろ研究をしております。ですから、決して慌てないで、急いではおりません。 それからもう一点は、これもやはり市長の指示なんですが、現状の日本の農業教育の最先端と言われる農業高校はどうなっているのかということで、一昨年、青森県の五所川原農業高校、日本で最先端の農業教育を実施している非常に素晴らしい学校です。それからもう一つは、三重県の日本で一番小さい農業高校と言われている愛農学園、私立の農業高校ですが、そこもことし視察に行ってまいりました。 ですから、いろんな状況を見ながら、そして同窓会の方々からは要望書という形で要望書をいただいております。それも十分、同窓会のまとまった意見としてお聞きをして、それを、やはり答申案の中にも十分反映していくという方向で検討を進めております。決して急いでいるわけではなくて、遅れてしまっては、この地域の子どもたちに迷惑がかかると思っています。 それからもう一つは、再編、再編という言葉が前面に出てしまって、現状のままで下高井農林高校が継続する道があるわけですね。それは、今、定員80でやっておりますが、最低1学年53人以上いれば160人以上になりますから、今のままで下高井農林高校として継続できます。 これはあまり県教委は最初言わなかったんですが、ですから地域の皆さんは、今ここで、はっきり、何か急に再編成してしまうのではないかという、そういう誤解を与えているんですが、毎年、この地域の子ども、あるいは外部から来て、53人以上の子どもたちが集まれば、下高井農林高校として、累々として今までの伝統を生かして農業教育をやっていくことができるわけです。 ですから、決して急いでいるわけではありませんので、その辺をぜひご理解いただきたいと思います。 ○議長(渋川芳三)  松本議員。 ◆6番(松本淳一)  いずれにしても、変化を求められているということで、チャンスかなというふうにも思います。 ちょっと意見は、先に進ませていただきます。 小学校の統合ですが、ここでもう一度おうかがいしたいんですが、何のために統合するのかということをわかりやすくご説明願いたいと思います。 ○議長(渋川芳三)  長瀬教育長。 ◎教育長(長瀬哲)  全て子どもたちのためです。今の環境より人的、物的環境をより良くして、今持っている子どもたちが不十分なまま自分の可能性を閉じてしまうのではなくて、持っている可能性を最大限伸ばしてやりたい。そのためには、現状より学校を一定規模の人数になるようにまとめてやりたい。子どもたちの未来のためです。 以上です。 ○議長(渋川芳三)  松本議員。 ◆6番(松本淳一)  逆な言い方をしますと、環境が良くなるように統合すると、そういうご決意だと思いますが、よろしいですか。 ○議長(渋川芳三)  長瀬教育長。 ◎教育長(長瀬哲)  一言で言えば、飯山の子どもたちの教育環境をより整えて、良い教育をして、もっとでかいことを言えば、日本中から飯山の教育を求めて子どもたちが集まってくるような、そういう飯山市の教育にしたいなと思っています。 以上です。 ○議長(渋川芳三)  以上で松本淳一議員関係の質問を終わりといたします。 続いて、山崎一郎議員の発言を許します。 山崎議員。  〔14番 山崎一郎議員 登壇〕 ◆14番(山崎一郎)  発言を許されました山崎一郎でございます。 先の台風19号によって被災されました多くの皆さま方にお見舞いを申し上げますとともに、寒さ増す中、一日も早い自宅に住めるような完全復旧を念じて、通告に基づき質問してまいりたいと思います。 最初に、安心・安全なまちづくりについておうかがいをいたします。 昨年度、スタートしました第5次総合計画の後期基本計画に、子どもから高齢者まで安心して暮らせるまちづくり計画がございます。地域の現状を鑑みるとき、大変重要であると考えます。 そこで、私は今回、2点お聞きいたします。 まず1点は、このたびの台風19号によって、市街地の多くが浸水するという甚大な被害となりましたが、過去に経験のないことに出会いますと、とかく想定外とか予想外を口にしまして、できわいた現実が教える大事なことを見落としてしまうきらいがあります。 また、人生には上り坂と下り坂があるが、「まさか」という坂もあり、この「まさか」に日ごろからどう備えるかが一番大事だと教えてくれた人がいました。「まさか」皿川が切れるとは思っていなかったでは、本当はいけないわけですが、しかし、切れた。この現実から、地域みんなで何を学び、次にどう備えるべきかが重要でありまして、非難や批判、指摘だけであってはならないと思うのであります。 市民の安心・安全の舵取り役であります市長は、このたびの災害をどのように受けとめられたか、まずうかがいたいと思います。 ○議長(渋川芳三)  それでは、答弁を求めます。 足立市長。 ◎市長(足立正則)  今回の台風19号でございますけれども、大変大きな超大型台風でございました。千曲川の上流部で大量の雨が降りましたし、また、同時に市内でも非常に多くの雨が降ったということで、やはり同時に降ったということ、しかも大量の雨が降ったということが非常に今回の台風災害の一番の大きな特徴であるというふうに思うわけでございます。 飯山市で57年、58年の水害の被害を受けて、千曲川の本堤もかさ上げされたわけでございますが、それ以来の千曲川の最大の出水ということでございます。 これによりまして、今回は、市内各所で千曲川増水による被害、それから支流の内水氾濫、とりわけ市街地の浸水被害が大きな被害があったわけでございます。市街地の浸水被害につきましては、市街地で山間部から流入します河川、皿川、栄川等が、これが大きく影響しておるわけでございます。 ただいま山崎議員さんからは、皿川の堤防が切れたということについて、今後、「まさか」そういうことは無いだろうということではあってはいけないということで、今後何をしっかり学ぶべきかというご質問であるというふうに思うわけでございます。 まず、これにつきましては、しっかり県と連携をして、今回の皿川の堤防が決壊したことのメカニズムをしっかり解明をしていきたいというふうに思うわけでございます。 そして、皿川の堤防が切れたことによりまして、城山のポンプ場が浸水をして機能停止をしたと。したがって、栄川、また都市下水路等の市内の雨水の排水ができなくなったということが、今回大きな被害になったというふうに考えているところでございまして、この辺についての解明をしっかりしてまいりたいというふうに思います。 それから、今回は静間バイパスの千曲川の無堤地区でも越水があったわけでございますが、それに対する国への対応、また、皿川の抜本対策を求めるなど、ハード対策はもちろんでございますけれども、今回のような、災害が迫っているときの警戒体制ですね、それから情報伝達体制等、ソフト対策に重点を置く必要があるということについて、非常に今回は痛感したわけでございます。 国・県ともこれは連携をして、また地域の自主防災組織、また住民の皆さん方ともしっかり連携をして対応をしていくべき課題というふうに考えておるところでございます。 よろしくお願い申し上げます。 ○議長(渋川芳三)  山崎議員。 ◆14番(山崎一郎)  市長の思いはうかがいました。そこで、私は、危機管理防災課を設置しまして5年目にして、今までの取り組みのありようが試された大災害であったなと思うんです。私は、この災害から、さまざまな点に貴重な見直しの必要性を感じました。 特に、堤防はきちんとかさ上げしたり対応してあっても、今回思いますと、今、市長からも話のありましたハードでなくて、ソフトの部分の重要性というんですか、そういうものを強く感じたところでございます。 そこで、この危機管理防災課を設置して5年目、今回の災害になったわけですが、担当としてどのように総括をし、これからかもしれませんけれども、次に向かう思いなのかをお聞きしたいと思います。 ○議長(渋川芳三)  栗岩総務部長。 ◎総務部長栗岩康彦)  災害時におきましては、市職員全員が災害対策本部員となります。全職員間の情報伝達あるいは市民の方やマスコミ等外部への情報発信あるいは避難情報の設置場所、対応を含め課題は多かったと考えております。 現在、庁内で今回の災害に対する課題を取りまとめを行っておりますし、いろいろな方のご意見等を参考にする中で、しっかり検証して課題解決をし、対応できるようにしていきたいと考えております。 ○議長(渋川芳三)  山崎議員。 ◆14番(山崎一郎)  これはあまり長い期間を置かないうちに対応しないと、ちょっと忘れてしまうというか風化してしまうような部分がありますので、ぜひ、対応をお願いしたいと思います。 そこで、実は、今度、私は地域の区長さん方の思いをお伝えしたいと思うんですけれども、ことし飯山地区で防災訓練がございました。実施されました。区長さん方から、訓練は全然生かすことができなかったという意見が結構多くございました。なぜ訓練が生かされなかったのか。それを私は検証する必要性を強く感じるのでございます。 実は、防災無線なんか要らないと断った人、あるいはうるさいからとコンセントを抜いておいた。また、ボリュームを下げておいて、災害になってから情報が遅いとか連絡が無かったということで区長さんに苦情を寄せられる、そういう状況が結構あったんです。 また、避難を呼びかけたけれども、2階に上がるからと断ったり、起きてこなかったり、自分の思い思いのところに避難したりして、区内の確認に戸惑って、戻ってみたら自分の店の商品や家が大変な被害の状況だったという区長さんも現実におられました。 こういう区長さんがいまして、災害時には、まず大事なのは自助努力だと。飯山地区は今まで経験が無かったから、みんなに危機感が無かったと自戒を込めて話された区長さんがおられました。 私は、みんなに危機感が無かったというこの言葉に非常に重要なものを感じました。特に、常盤地区の皆さん方は、市から情報があるなしにかかわらず、前の夜に、もう長峰に農機具や車を移動しているんですね。そういう現実でございます。 私は、こういう部分からも、やっぱり地域みんなで見直す、自分見直しをする必要があるんじゃないかなと、そんなふうに思うんですが、今回、こういう大変厳しい中に貴重な体験をされた区長さん方の思いを、ぜひ、風化させないでもらいたいという、そういう思いがあるんですけれども、何か考えておられるかどうかお聞きをしたいと思います。 ○議長(渋川芳三)  栗岩総務部長。 ◎総務部長栗岩康彦)  本年の防災訓練におきましては、各区で避難誘導あるいは安否確認などの訓練を行っていただいたところですが、今回の災害で、その場になると手が回り切れなくなってしまったとの声もちょうだいしておるところでございます。 また、ご自身も被災された状況の中で、区長として対応いただいたということに、この場をお借りして感謝を申し上げるところでございます。また、飯山地区の区長会からのご意見もいただいておりますので、今後の参考にさせていただきたいと考えております。 この災害を、今後に生かすことが重要であるということと思っております。この経験を風化させることなく、今後につなげていければと考えております。 ○議長(渋川芳三)  山崎議員。 ◆14番(山崎一郎)  もうちょっと、できれば、私は、区長さん方に一度集まっていただいて、そこでしっかり皆さんの思いを聞くという機会をつくってほしいなと思うんですが、これも期間を置かないでと思うんですが、もう一度その辺をお聞きしたいと思うんですけれども。 ○議長(渋川芳三)  足立市長。 ◎市長(足立正則)  今回、特に、飯山の市街地は大きな被害になったわけでございまして、自主防災組織ということで各区長さん方大変ご苦労されました。初めての経験ということもございます。それからもう一つ、私、実感するのは、飯山市街地は、管轄の戸数が多いんですね。でも区長さん方は日ごろの責任感から、各戸を全て回って安否確認をするとかという作業について、本当に一生懸命取り組んでいただいたわけでございます。 それで、市のほうでも避難勧告を出しましたというのを各区長さんのほうへ連絡をして、そしてまた各区での安否確認もあわせてお願いした経過もあるわけでございますが、そうしたことについて、今回の区長さん方の経験をもとに、きちっと課題を総括をしていかなければいけないというふうに思います。 また、集めてやるのがいいのか、個別にそれぞれおうかがいしてお話を聞くのがいいのか、またちょっと方法は検討しますが、いずれにしても、直接区長さん方からお話を聞いてまいりたいと思いますので、よろしくお願い申し上げます。 ○議長(渋川芳三)  山崎議員。 ◆14番(山崎一郎)  市長、実は、水害のときは全部なんですよ。区長さんは自分の家も水害になっているんですよね。そのときに、区長さんに避難を呼びかけてほしいと言ってお願いすること自身が、これもちょっとどういうものかなと、今回、区長さん方、本当に一生懸命やりましたですよ。自分の家がひどい状況にもかかわらず。 ですので、この辺もこれからの、これは水害ばかりじゃなくて、地震だってそうですけれども、災害が起きたときの区長さんの役割という部分も、あまりに責任が重いような、それで非難やかなりの厳しい苦情を言われて、大変な思いをされました。ですので、次のために生かしてほしいと思いますが、もう一度、ちょっとその辺の受けとめをお聞きしたいと思います。 ○議長(渋川芳三)  足立市長。 ◎市長(足立正則)  本当に、いわゆる最前線でそれぞれ地区の住民の皆さん方の安全確保のために大変なご尽力をいただいています。しかし、非常に急な災害が急きょ押し寄せると。そして、しかも今回の水害では水も来ていると。 そういう中で、非常にたくさんの住宅の中を回らなければならないというようなことが今回もあったわけでございますが、そうしたときの方法等も、本当に、しかも、区長さんは毎年代わる役職がほとんどでございますので、住民対応の自主防災組織といいますか、区の中での役割ということについて、今回の災害の結果をもとに、またしっかり見直しをしていく必要があるのではないかなというふうにも思っているところでございます。 よろしくお願いします。 ○議長(渋川芳三)  山崎議員。 ◆14番(山崎一郎)  災害のときは、まず自助ですよ。それから地域で支える共助、そして、公助とあるわけですけれども、その辺も含めて、これからの災害の対応のときのマニュアルをぜひお願いしたいなと、そんなことを申し上げておきたいと思います。 次に、実は過日、千曲川と樽川の合流地点は対岸まで約1,000メートルある。大関橋地点では約450メートル、その下流の常盤大橋では250メートルになっていて、この場所が上から流れてくる水の自然のダムになっていると、そういう指摘をしてくださった方がいました。 そしてなおかつ、大関橋のすぐ上流に、周囲より一段高い場所があると。ここを改善することが重要で、常盤から上流になぜ被害があるのか。それは西大滝ダムではないと教えてくれた地元の方がおられました。市ではどのように認識されているかお聞きしたいと思います。 ○議長(渋川芳三)  坪根建設水道部長。 ◎建設水道部長坪根富士夫)  議員ご指摘の箇所につきましては、戸狩狭窄部と言われているところでございます。上流の飯山盆地の洪水の原因ともされておりますが、したがって、千曲川河川事務所において、この狭窄部の河道掘削を行っていただいているところでございますが、今後、整備計画に基づき、さらなる河道掘削が計画されておりますので、早期に実現されますよう関係する同盟会を通じて強く要望してまいりたいと考えております。 ○議長(渋川芳三)  山崎議員。 ◆14番(山崎一郎)  私も、このたび水害で指摘されて、土手の上に上がってみると、本当に、向こう岸の土手までは、もうびっくりするほど広くなっているのにもかかわらず、大関橋に行くと、全くすぐこの近くに見える、そういう状況を、今まで申し訳なくも確認できませんでした。 ぜひこれは国に主張して、この現実を、ここを直さない限り、災害、水害という部分には、今後かなり気象状況の具合で大水になる可能性はありますので、この部分はぜひこれからも強く主張していただきたいと思います。 市長、何か決意がありましたら。
    ○議長(渋川芳三)  足立市長。 ◎市長(足立正則)  今回の水害で、どういう箇所を改修をしなければならないかという点について、その辺については国土交通省も今課題として取り組んでおるわけでございます。この案件につきましても、またしっかり国交省のほうへ伝えてまいりたいと思いますので、よろしくお願いします。 ○議長(渋川芳三)  山崎議員。 ◆14番(山崎一郎)  もう一点、中野市に高校の跡地を利用した防災公園があるんですね。飯山の市街地にも検討したらどうですかと教えてくれた人がおりまして、私、先日、視察してまいりました。 飯山市の考えがありましたら、ちょっとお聞きしたいと思います。 ○議長(渋川芳三)  栗岩総務部長。 ◎総務部長栗岩康彦)  防災公園につきましては、主に地震を想定したものと思われますが、今回のような水害の場合は、屋外の公園よりも雨風をしのげる施設が必要と考えております。 いずれにしましても、今回の反省点を検証しまして、防災公園の必要性も含め、避難場所の再検討を行う必要があると考えております。 ○議長(渋川芳三)  山崎議員。 ◆14番(山崎一郎)  昨日から、今回災害の中で、先ほども出てまいりましたけれども、皿川の問題がありました。皿川の樋門の管理を委託されていますのは、私の地元の若い人たちです。危険を顧みずに、その夜だって、一生懸命に当たったんです。でも、中には、おい、完全に閉めたのかとか、それから、閉めるのが早かったんじゃないかと、そういうことを言われて、かなり地元の皆さん、一生懸命やったのにもかかわらず、そういうことを言われている現実があるんです。 過日の新聞報道を見ますと、操作員が水門を閉鎖、同事務所、これは河川事務所です。千曲川から逆流し始めたのを確認した操作員が水門を閉鎖したと。同事務所はこの報告を受けてというふうになっているんですね。そうしますと、これを見る限りは、操作員が閉めたと。 じゃなくて、私は操作員が勝手に閉めたんじゃなくて、河川事務所の指示によって閉めたと思うんですが、これ、地元の皆さん、とても気にしているんですよ。ですので、この辺のところを、もしわかる部分がありましたら、はっきりしていただきたいなと思うんですけれども、お願いいたします。 ○議長(渋川芳三)  栗岩総務部長。 ◎総務部長栗岩康彦)  樋門管理受託者につきましては、ご質問の受託者ですが、千曲川河川事務所の指示により樋門を閉鎖したということを、市でも確認してございます。 ○議長(渋川芳三)  山崎議員。 ◆14番(山崎一郎)  それでは、時間の関係もございますので、この質問の最後に、「まさか」は私は二度あってほしくないと願っております。だけれども、自然の中に生かされている我々は、常に、この「まさか」も今後もあり得ることじゃないかなと、そんなふうに思うんです。 そのために大事なことは、このたび「まさか」のような状況になりました。全国各地から、この「まさか」に駆けつけてくださった、大変温かいボランティアをはじめ多くの皆さんの温かい支えがあって、早い復旧の現実になっているんだと思うんです。 ですので、あれこれ反省すべきことはあるけれども、まず、私は、全国から応援に来てくださった皆さんに感謝をして、非難や指摘にとどまらずに、ワンチーム飯山で頑張っている姿を示すべきでないかと、そういうふうに思うんです。市長の決意をおうかがいしたいと思います。 ○議長(渋川芳三)  足立市長。 ◎市長(足立正則)  自然災害であるわけでございますが、全ての自然災害を全部防ぐということは、これは現実的にはできないことだと思うんですね。これは難しいことだと思います。あらゆる災害を防ぐということにつきましては、これは難しいというふうに思います。 今回も、飯山市の災害に対しまして、関係自治体をはじめまた多くのボランティアの皆さま方、特に、今回は周辺の自治体のみならず、それから応援協定を結んでいる自治体ほか、長野県でもそれぞれ決まったブロック、それから国のレベルでも対口支援というような形で応援をいただきました。それからあと、多くの方々から義援金、見舞金等もいただいて、飯山市さん、頑張ってくださいというような激励を受けているわけでございます。 おかげさまで、現場の被害家財等の撤収等、また現場での泥の撤収とか、そういうものについては、これは、前の災害の経験を踏まえて、比較的迅速に取り組めたのではないかというふうに思っているわけでございますが、そうした、皆で復旧をして、多くの支援も得て頑張っているということが、とても対外的にも重要なことではないかというふうに思うわけでございます。 ぜひ、飯山市全体が1つのチームになって、ワンチーム飯山で頑張っているということを示してまいりたいと思いますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(渋川芳三)  山崎議員。 ◆14番(山崎一郎)  それでは、時間の関係上、次の質問に入りますが、安心・安全なまちづくりの中の、私は子どもから高齢者まで安心して暮らせるまちづくりの件で、2つ目なんですけれども、高齢時代の市民サービスについてちょっとおうかがいしますが、実は先日、私はコンビニで買い物をしたんです。そのときに思い出して、印鑑証明の交付もしたんです。そうしたら実に便利なんですね。市役所に行かずに、このコンビニで休日でも朝6時半から夜11時まで交付できるんですね。 私はこの事業の推進をもっと推進すれば、市民サービスの向上になりますし、何よりも市役所から遠い地域の皆さんの、高齢化の進む地域の実情にぴったりだと思うんですよね。ですので、私はこれをもっとPRするような状況を取り組むべきと思うんですが、いかがでしょうか。お聞きしたいと思いますが。 ○議長(渋川芳三)  北爪民生部長。 ◎民生部長兼福祉事務所長(北爪英紀)  いわゆるコンビニ交付サービスのPR状況はとのご質問でございますが、まず、サービスの概要について申し上げますと、このサービスは、住民票の写しや戸籍謄本、印鑑証明などをコンビニに設置してあります機械を操作して取得できるというものでございまして、平成29年1月から開始しております。 これは市民の利便性向上のために導入したもので、議員のおっしゃるとおり、平日のみならず市役所で交付していない土曜日の午後や日曜日、祝日のほか、時間も朝6時半から夜の11時まで利用できます。また、長野市ですとか東京など全国の主なコンビニエンスストアで交付することができます。 利用するに当たっては、飯山市に住民登録してあって、マイナンバーカードを取得していただくという必要がございますので、ぜひ大勢の皆さんに申請していただきたいと思います。 PRの状況でございますが、市のホームページで紹介するとともに、マイナンバーカード交付のときなど市民環境課の窓口でPRをしております。また、来年の1月の市報、それからiネットの広報番組でマイナンバーカードと合わせてお知らせしていきたいと考えております。 ○議長(渋川芳三)  山崎議員。 ◆14番(山崎一郎)  そこで、もう一つ私、今度提案したいんですが、市役所まで遠距離で、コンビニのない地域も市内にはあると思うんです。そこで、そういう地域の活性化センターなどに、このコンビニでやるようなサービスの機械を置いて、そうすれば、まさにさっき言いました、安心して暮らせる地域づくりの事業に私はぴったりだと思うんですけれども、そういう部分を検討していただけないかどうかちょっとお聞きしたいと思います。 ○議長(渋川芳三)  北爪民生部長。 ◎民生部長兼福祉事務所長(北爪英紀)  このシステムをコンビニ以外の活性化センター等で交付できるようにするには、専用の端末機を設置して、専用の通信を整備するという大きな初期投資がかかります。また、その後、維持経費についても必要になっていくということでございます。現在のコンビニ交付の利用状況を見て、費用対効果を検証しながら研究する必要があるかなというふうに思っております。 ○議長(渋川芳三)  山崎議員。 ◆14番(山崎一郎)  私は、飯山ばかりじゃなくて、高齢化の進むこの日本の状況を考えますと、このサービスは、時代に合った大変大事なものじゃないかなと思いますので、ぜひご検討をお願いして、次の質問に入りたいと思います。 次は、財政の健全化についてでございます。 過日示されました新年度予算編成方針において、市長は、厳しい状況が予想されるため、財源の確保と経費節減の取り組みを決意されておられます。財政の健全化にとって、大変、私は重要なことであると思います。 そこでお聞きいたしますが、新年度、新しい発想で財源確保に取り組む旨決意をされているけれども、私は簡単なことではないなと思うんです。そこで、何か具体策があったらお聞きしたいと思います。 ○議長(渋川芳三)  栗岩総務部長。 ◎総務部長栗岩康彦)  財源確保につきましては、国・県の施策の動向等を常に注視しまして、的確な情報と活用に努めていきたいということであります。また、令和2年度を初年度とします第2期総合戦略の国の骨子案では、これまでの取り組みに加えまして、「地方への資金の流れの創出、拡大」というなどもうたわれておるところでございます。 当市におきましても公民連携の推進あるいはふるさと納税を活用した企業、個人からの寄附、投資等による資金の流れの強化を図るとともに、PPI、PFIによる事業手法の導入を積極的に検討していきたいと考えております。 ○議長(渋川芳三)  山崎議員。 ◆14番(山崎一郎)  今、具体的な部分でお話がございましたけれども、前半の国の部分については、ちょっとまだ具体的な部分が見えませんけれども、飯山に関係がございますこのふるさと寄附金、これは私は非常に重要だと思うんですけれども、いろんな問題が、総務省のあれがございますんですけれども、飯山の現状の見通しがわかったら、どんな状況でしょうか。教えてください。 ○議長(渋川芳三)  栗岩総務部長。 ◎総務部長栗岩康彦)  ふるさと寄附金でございますが、今年度11月末現在の仮集計ではありますが、寄附件数1万3,694件、前年度比49.2%、寄附金額6億3,341万3,820円ということで、これについては前年度比101.5%という状況でございます。 今後の見通しについては、今現在ちょっと何とも申し上げられませんが、今議会の補正予算でお願いしてございます年間の8億円を目標に、現在PR活動等の取り組みを行っているというところでございます。 また、併せて付加価値のある商品開発など、引き続き取り組みたいと考えております。 ○議長(渋川芳三)  山崎議員。 ◆14番(山崎一郎)  私、この件で9月議会で指摘をしました少子化に伴って市の公共施設が使われなくなってきまして、未利用の行政資産の売却について、9月の議会で申し上げましたけれども、何か具体的な動きというんですか、見通しみたいなものは現状ないんでしょうか。現状をお聞きしたいと思います。 ○議長(渋川芳三)  栗岩総務部長。 ◎総務部長栗岩康彦)  未利用地の売却等につきましては、インターネットを活用した公有財産のオークションというものを現在活用しておりまして、現在、今までありました松戸市にある土地について売却を行ったところでございます。今後も、さまざまな方法を取り入れながら未利用地の処分を進めていきたいと考えております。 また、財産の利活用につきましては、現在、作成を進めております公共施設等総合管理計画の個別計画の作成に併せまして、今後の方向性を見出していきたいと考えておるところでございます。 ○議長(渋川芳三)  山崎議員。 ◆14番(山崎一郎)  私は、財政の健全化を考えますときに、新しい発想で取り組むべきものも大事なんですけれども、もう一つ私が大事だと思うのは、経費節減の1つとして、財源確保や経費節減もさることながら、私は未収金対策が非常に重要だと思うんです。 そこでお聞きしますけれども、市税関係は、正直、毎年改善されている部分は大変評価をしますけれども、水道事業会計にかなり高額な未収金がございます。これが年々増える状況なんですね。改善の状況がどうも私には感じられません。この水道事業の未収金対策についてお聞きしたいと思います。 ○議長(渋川芳三)  坪根建設水道部長。 ◎建設水道部長坪根富士夫)  未収金の回収に当たり、需要者における公平性と経営上の収益確保を念頭に置きながら、飯山市水道料金の未納者に係る給水停止に関する取扱要綱、これに基づいて、未納者に対し給水停止を適切に行使しながら支払いを促しております。 また、長期未納者に対しましては、分割納付誓約書に基づき納入期限までに確実に納付いただけるよう定期的に納入期限と納付額の告知を行っているところでございます。 ○議長(渋川芳三)  山崎議員。 ◆14番(山崎一郎)  もう一つの未収金は、介護保険料にも高額な滞納繰越が存在しております。これも毎年増える状況なんですね。介護保険の滞納が続いている。これで、滞納者が介護の状態になったとき、どのような状況になるのか、改善と両方合わせて聞きたいと思います。 ○議長(渋川芳三)  北爪民生部長。 ◎民生部長兼福祉事務所長(北爪英紀)  介護保険料の滞納に対する取り組みでございますが、これについては、これまでに督促状や催告書を送付したり、また嘱託の徴収員を置き、滞納者のお宅を訪問して徴収したりするなどしてきました。ご指摘のように、滞納繰越額が増えて憂慮しているところでございます。 今後の対策としては、これまでの取り組みに加え、年度末までに一斉滞納整理を行い、また、納付に応じない滞納者には適切に滞納処分を行ってまいりたいと考えております。 そして、滞納したときの介護の給付のほうの関係でございますが、保険料滞納者が要介護となった場合は、サービスの給付制限の対象となります。滞納期間により、1年以上滞納した場合は利用料を一旦全額自己負担し、後で保険のほうから償還払い、1年6か月以上はこれも一旦全額自己負担となりますが、保険で償還払いする際に滞納保険料に充当するということになります。2年以上滞納しますと、自己負担率の引き上げ、高額介護サービスを支給しないなどの措置が行われ、この場合、保険からの償還払いはございません。 なお、現在、介護保険を利用されている人の中には、これらの対象者はおりません。 ○議長(渋川芳三)  山崎議員。 ◆14番(山崎一郎)  ぜひ、滞納なさっておられる方にとっても、特にこの介護の場合にとりましては大変な状況にならないように、職員の皆さんの取り組みを、ひとつぜひ頑張っていただくようなことを申し上げておきたいと思います。 もう一つ、財政の健全化について大事な問題を質問したいと思うんですが、それは実は斑尾簡水の対策でございます。 30年度決算によりますと、斑尾簡水にも多額な滞納が発生している状況がございます。この実態について、あそこは飯山と妙高市と両方にまたがる状況でございます。しかもその両方にまたがっているのに、飯山市が両方の市に水道を配水しているという状況でございますので、この滞納の状況の実態についてお聞きしたいと思います。 ○議長(渋川芳三)  坪根建設水道部長。 ◎建設水道部長坪根富士夫)  斑尾簡水の滞納額の大半は数件の長期高額滞納者によるものであります。滞納者の所在につきましては確認できており、継続的な督促、分割納付誓約に基づく定期的な分割納入等により、未収金の回収に努めているところでございます。 ○議長(渋川芳三)  山崎議員。 ◆14番(山崎一郎)  ちょっと私、最初の部分、理解できなかった、聞けなかったんですけれども、滞納額が飯山市側なのか妙高市側か、その辺のところを聞きたかったんです。 ○議長(渋川芳三)  坪根建設水道部長。 ◎建設水道部長坪根富士夫)  妙高市側の滞納額が多いです。 ○議長(渋川芳三)  山崎議員。 ◆14番(山崎一郎)  それで、この簡水は飯山市が向こうに配水しているわけですが、料金の徴収方法はどうしているんですか。飯山市で徴収に行っているんですか。この多額な滞納を回収する対策を、これはちょっと妙高市ともやっぱり私は話し合うべきだと思うんですが、現状どうなっているんでしょうか。お聞きします。 ○議長(渋川芳三)  坪根建設水道部長。 ◎建設水道部長坪根富士夫)  まず、妙高市側の水道料金につきましては、妙高市の協定により飯山市が徴収をしております。妙高市側の未納者の未収金回収につきましては、給水停止に関する取扱要綱に基づいて実施をしておりますが、下水道料金は妙高市が徴収していることから、未納者の情報共有及び回収対策に関しては、妙高市と連携をとっているところでございます。 ○議長(渋川芳三)  山崎議員。 ◆14番(山崎一郎)  私は、非常に重要な問題がこの中にあると思うんです。斑尾高原の開発からの長い経過がございますけれども、特に最近、実は斑尾高原全体が外国資本に買収されている現実があるんです。できるだけ早くにこれを情報を入手しないと、滞納が改善されないままに他人の名義になってしまう。そうすると、回収不能になる心配があるんです。 特に妙高市側については、しっかり状況を把握できるのかどうか心配になっちゃうんですけれども、今までこういう状況、滞納していて、そのペンションなりホテルがいつの間にかいなくなっちゃったら外国人の手になっちゃって回収できなかったというような事例がなかったんでしょうか。お聞きしたいと思います。 ○議長(渋川芳三)  坪根建設水道部長。 ◎建設水道部長坪根富士夫)  水道料金を滞納したまま売却され、未収金が回収できなくなった事例は、今のところありません。今後の対応としましては、未収金回収に努めることが第一と考えますが、不動産売却の動きに関して、外国資本に限らず、その情報を早期に得ることは困難ですが、観光関係者等から情報が入手できた場合には、迅速に対策を講じてまいりたいと考えております。 ○議長(渋川芳三)  山崎議員。 ◆14番(山崎一郎)  この問題の最後に、もう一点、重要な提言をしておきたいと思うんですね。実は、この斑尾簡水の有収率は67.4%ですよ。市の水道よりも10%以上悪い状況なんですね。その状況を私は考えますと、斑尾簡水全体に、当初、斑尾高原を開発する当時からですから、かなり長い経過があって、もう管が全体が老朽化しているじゃないかと。そうしますと、これを見直しするとなると、かなり相当な予算が必要になってくるんだろうと、私は専門家じゃございませんからわかりませんけれども、私なりに考えるんです。 この問題、私は市長に申し上げますけれども、ぜひ妙高市とトップ会談でもして、これを改善するようにしないと、これはちょっと飯山市が負担をどんどん抱えるような状況では困ると思うので、決意、何か計画があったら、妙高市と今話し合いをしているのかどうかも含めて、お聞きしたいと思います。 ○議長(渋川芳三)  坪根建設水道部長。 ◎建設水道部長坪根富士夫)  斑尾簡水は、昭和47年に取得した水道施設で、水道管の大半が耐用年数を超えているという状況になっています。そのため、老朽化が漏水の原因となり、有収率にも影響しているということであります。施設及び水道管の更新は、今後、最大課題であり、現在、妙高市とは斑尾簡水の共同経営する上で、施設更新計画あるいは財政収支の見通しなどを含め、費用の負担についても協議を行っているところでございます。 今までの経緯を申し上げますと、まず10月3日に妙高市と打ち合わせをさせていただきました。現状の課題について主に協議をしております。そしてまた、11月12日には斑尾簡水の現地の確認作業をいただきながら、需要とか管理の状況とか財政収支見通しなど、課題について再度打ち合わせをする中で、12月19日、3回目の打ち合わせをすることになっております。 ○議長(渋川芳三)  山崎議員。 ◆14番(山崎一郎)  ぜひこれは先送りしないように、取り組みをお願いしたいと思います。 時間がございませんので、3番目の地域の先人の偉業についてという題目でご質問しますが、28年3月議会で私提言しました丸山邦雄さんの偉業がNHKテレビで放映されたことによって、地域の先人の功績が全国発信されました。市では、市民の誇りとして顕彰碑を建てる準備を現在されております。 私は顕彰碑を建てて終わりにしないで、命がけで170万人もの日本人の救出を実現された丸山邦雄さんの功績を後世に伝え学ぶために、できたら顕彰碑の近くに資料館のようなものを提言しますけれども、考えがありますかどうか、お聞きしたいと思います。 ○議長(渋川芳三)  長瀬教育長。 ◎教育長(長瀬哲)  議員さんご指摘の資料館の件ですが、その前に、丸山邦雄先生の像の制作過程なんですが、今、粘土塑像の段階でほぼ完成しております。それが1メートル80ちょっとあるんですが、台座のほうも約1メートル近くで、でき上がりますと3メートル近くあると思うんですが、あと鋳型の流し込みをやれば完成に近づいていくと。除幕式については来年度6月を予定しております。 議員さんご指摘のとおり、塑像、除幕式イコールゴールではなくて、あくまでもスタートだというふうに考えております。現段階では資料館まではいかなくとも、ふるさと館に特別コーナーを設けて、そこにいろんなものを展示する、もう一点は、図書館に丸山先生関係の本を集めて、展示をすると。そういう段階で今計画しております。 以上です。 ○議長(渋川芳三)  山崎議員。 ◆14番(山崎一郎)  ぜひ、私は大事なことだと思いますので、お取り組みのほどをお願いいたします。 ちょっと時間の関係上、最後、医療関係の統合問題についてご質問します。 先に厚労省は、再編統合の必要性がある公立・公的病院名を唐突に公表しましたが、その対象病院に飯山赤十字病院も指定され、来年9月までに結論が求められている旨の新聞報道がありました。 市では飯山赤十字病院と連携して医師確保に努力し、その成果が出てきている矢先のことであります。さらに、市では、地域の将来を見据え、医学生支援まで取り組んでいますのに、地方の一生懸命さや豪雪などを理解しないで、一方的に病院名まで公表し、地域に不安を抱かせる厚労省の手法に、私は怒りを覚えます。 市長の思いと対応をお聞きしたいと思います。 ○議長(渋川芳三)  足立市長。 ◎市長(足立正則)  今回、厚労省が一方的に公立・公的病院の実名を挙げて、そして統廃合の対象というようなことを挙げたことに対しては、非常に私も憤慨をしておるところでございます。 今回の発表については、国のほうは要請に拘束性はない、地域の中で議論、再検討をしたもので、決定したことに対して異を唱えるものではないというようなことを言っているんですけれども、この地域医療構想については既に会議をしていまして、その結果を国に上げて、しかし進んでいないということで、さらにこれを推進するために今回は実名発表というような段階というふうに聞いておるわけでございます。 今回の発表の根拠につきましても大変疑問点が多くございますし、何といいましても、やっぱり地域には中核病院がないと、地域というのは住民が存続できませんので、近々、飯山赤十字病院との懇談会を持つ予定としております。また、ぜひ、しっかりした対策をとってまいりたいというふうに考えておるところでございますので、よろしくお願い申し上げます。 ○議長(渋川芳三)  山崎議員。 ◆14番(山崎一郎)  私はこの厚労省のやり方は、東京一極集中を助長する典型的なもので、今、厚労省の大事なのは、地方の病院に勤務するような医師を増やす、医療制度の改革だと思うんです。市長には、もう少し力強く地域の主張を、優しくでなくて、少し強く主張してほしいと思うんですが、その取り組み、もうちょっと何かありましたら、決意も含めて最後にお聞きしたいと思うんですけれども。 ○議長(渋川芳三)  足立市長。 ◎市長(足立正則)  この問題につきましては、要は国は人口の多いところで採算性が合えばいいじゃないかと、採算性のないところは再編をしていくというような姿勢でありまして、これは地方創生とか、そうしたものの根幹の精神に反するものであるわけでございます。 飯山赤十字病院はこの岳北地域の中核病院でございますので、また飯山市のみならず、周辺市町村ともしっかり連携しながら、住民の協力も得て対応をしていきたいと思いますので、よろしくお願いします。 ◆14番(山崎一郎)  終わります。 ○議長(渋川芳三)  以上で山崎一郎議員関係の質問を終わりといたします。 この際、しばらく休憩いたします。午前11時56分休憩午後1時00分再開 ○副議長(石田克男)  休憩前に引き続き会議を開きます。 一般質問を続けます。 上松永林議員の発言を許します。 上松議員。  〔10番 上松永林議員 登壇〕 ◆10番(上松永林)  会派絆の上松永林です。 発言を許されましたので、通告に基づいて質問をいたします。 質問の前に、台風19号による河川の氾濫で被害に遭われました市民の皆さまに心からお見舞いを申し上げます。 10月13日未明から濁流が流れ込み、市内の多くの家屋、商店、事業所、田畑が泥水に埋まりました。水が引いた14日から後片付けに追われましたが、もとの生活に戻るにはまだまだ時間がかかります。その間、市職員の皆さまには、12日から不眠不休で対応に当たられました。市長以下職員の皆さまのそうしたご努力に心から感謝を申し上げます。また、復旧・復興に向けての各種の施策を進めておられますことについても御礼を申し上げるところであります。 今後はしっかりと検証をし、今回の教訓を生かして、経験を糧として、二度とこのような災害が起きないように対策を立てていただきますようお願いを申し上げます。 質問に入ります。 今回の災害に当たっては、直ちに飯山市と飯山商工会議所では復興に向けて立ち上がりました。市の助成、県の応援、そして国の補助金もほぼ出そろいました。簡単ではないでしょうが、被災された市民の皆さま、事業所の皆さま、商店の皆さま、農家の皆さま、これらの施策・助成・補助金を活用して、一日でも早くもとの生活に戻れますよう念願をしております。 今回の水害では、11月30日までの調べで171の事業所・企業が被害に遭いました。まだまだ調べている段階では増える可能性があります。そのほとんどは、小売店・飲食店・サービス業であります。しかも、その90%は市街地の企業であります。 今回の台風での中心市街地が水没するような被害は、全国でもあまり例がないかと思います。商品は破棄せざるを得ず、店内は泥に埋まり、設備は使い物になりません。そのような状況下の中から、市内外からの多くの励ましと、市民の皆さまの応援と、そして商店主・経営者の頑張りと再開への情熱、その上で、行政の支援を受けて、今、少しずつもとに戻りつつあります。しかしながら、店舗はもとどおりになり再開にこぎつけ、形だけはもとに戻りますが、本当の復興はこれからが本番であります。以前、いや、それ以上のにぎわいを取り戻さなくてはなりません。 それらのことを念頭に、あすに向かっての飯山市の経済活性化・産業振興について質問をいたします。 30年度事業で、「起業支援ネットワーク推進事業」、この「起業等補助金」でありますけれども、補助金総額1,098万円で、交付先は12件となっております。 では、当初予算額と予想していた件数を教えていただきたいと思います。 ○副議長(石田克男)  それでは、答弁を求めます。 出澤経済部長。 ◎経済部長(出澤俊明)  起業支援ネットワーク推進事業の平成30年度当初予算における想定件数等でありますが、起業支援で5件で700万円、店舗改修2件で100万円、合計800万円を見込んでおりました。 ○副議長(石田克男)  上松議員。 ◆10番(上松永林)  では、交付先の12件の業種と場所を教えていただきたいと思います。 ○副議長(石田克男)  出澤経済部長。 ◎経済部長(出澤俊明)  交付先の業種でありますけれども、起業支援におきましては、リハビリ関連が3件、美容室が2件、飲食店が2件、ゲストハウスが2件の合計9件となっております。場所につきましては、飯山地区が5件、木島地区が2件、常盤地区が1件、太田地区が1件でした。また、店舗改修におきましては、業種が飲食店が2件、小売業が1件で、場所は飯山地区が2件、秋津地区が1件でありました。 ○副議長(石田克男)  上松議員。 ◆10番(上松永林)  補助率・補助限度額が駅周辺と他の地域と違いがありますか。もしあるならば、その内容と理由をお聞きいたします。 ○副議長(石田克男)  出澤経済部長。 ◎経済部長(出澤俊明)  店舗改修補助につきましては、地域間での差はありません。起業支援補助につきましては、駅周辺とそれ以外の地区で補助金額に違いがあり、通常は、市内の事業者は事業費の2分の1、市外の事業者は事業費の3分の1の補助で、100万円が限度額となっていますが、飯山駅周辺につきましては限度額を200万円としているものでございます。 理由でございます。飯山周辺については、限度額が大きい理由でございますけれども、駅周辺のにぎわいを創出したいという目的からでございます。 ○副議長(石田克男)  上松議員。 ◆10番(上松永林)  予想数字で7件というようなことがありました。実質12件の交付があったわけで、しかも成果として、「これにより起業を促進し、地域経済の活性化を図ることができた」とあります。市の施策の中でも、特に経済施策というのは、狙いや目的が明確で目標がはっきりしていると思いますが、この結果を受けてのご感想をお聞かせいただきますよう。 ○副議長(石田克男)  出澤経済部長。 ◎経済部長(出澤俊明)  予想していた以上の起業件数だというふうに捉えておりますが、昨年度起業された方、男性5名、女性4名と、男女の偏りがなく、また30代、40代という若い世代の方が多く起業されておりました。起業の場所は飯山地区が中心となっておりますが、周辺地区での起業も多く、若い世代が起業するということで活気がもたらされておりまして、飯山市の商工観光業、また地域の活性化にとって非常に良いことであると感じております。 ○副議長(石田克男)  上松議員。 ◆10番(上松永林)  飯山市としてどのような業種に、どのような地域に起業してほしいのかお尋ねをいたします。それは市としての思いや考えがあったり、また、まちづくりや活性化の施策があると思いますので、お考えをおうかがいします。 ○副議長(石田克男)  足立市長。 ◎市長(足立正則)  市としてどのような業種に、またどのような地域に起業してほしいかということであるわけでございますけれども、飲食とか宿泊の起業によりまして、中心市街地、また駅周辺ににぎわいが生まれてほしいという、そういう思いはあるわけでございます。 しかし、起業ということにつきましては、これはビジネスでありますので、当然ながら利益を上げていく必要があるということで、これはなかなか難しいものであるということが1点ございますし、それからもう一つは、いわゆる起業家の方が自分でどういうビジョン、夢を持って、またその希望をかなえるという、そういうものでもあるというふうに思うわけでございまして、そうした経済性、また起業家の皆さん方の考え方というようなもので、「ぜひここにこの業種を」ということだけではなくて、どこの地域でありましても、またどういう業種であっても、若い人たちがビジョンを持ってチャレンジしていくということが重要と考えておるわけでございまして、市とてはそれを最大限応援していきたいと思いますので、よろしくお願いします。 ○副議長(石田克男)  上松議員。 ◆10番(上松永林)  今、起業支援事業、この効果もありまして、飯山商工会議所の会員数というのは、飲食・宿泊関係で特に増えてきております。しかし、その一方で、組合員の件数ですけれども、小売業とか商店の閉店が続いております。しかも、そのほとんどの商店というのは、親から引き継いで何代にもわたってご商売を続けてきている皆さまであります。長い年月この地域に貢献してきた商店であります。買い物をしなくても、毎日人が集まってお茶を飲んだり、または夏の花火大会や秋のえびす講を担って盛り上げてきたお店なのであります。住民同士のつながりや支え合いの場でもあったわけであります。市の行事やイベントにも積極的にかかわり、協力してきたお店。小学生、中学生の登下校時に声をかけて、子どもたちの成長を見守り、励ましてきた商店主たち、その声も無くなっていきます。 少しずつではありますけれども、毎年毎年、商店数は減少しております。このような状況を市はどう捉えているのでしょうか。そのようなお店が今回の水害で被害を被りながら、そこから立ち上がってきているのであります。国・県、そして市の後押しを受け復旧はかないましょう。しかし、そこから事業を再建し、成長を目指さなければなりません。 私は、こういう被害に遭われた商店に合わせまして、今こそ地域に根づいて商売をしてきている事業所・商店・小売店に、行政が手を差し伸べる時であると思います。 地域密着型であり、地元と一体で繁栄を願うこれらの事業所の、これ以上の閉店や廃業を食い止めなくてはなりません。地域の総力を結集して、持続した支援を行うべきであると思いますが、お考えをおうかがいします。 ○副議長(石田克男)  出澤経済部長。 ◎経済部長(出澤俊明)  今回被災された事業者の皆さまには、今議会に補正予算として上程させていただいております「飯山市中小企業再建支援補助金」の制度を用意するところであります。これは国・県が実施いたします「中小企業グループ施設等復旧整備補助事業」、いわゆる「グループ補助金」と呼ばれているもの、それと「被災小規模事業者再建事業」、いわゆる「持続化補助金」と呼ばれているものにつきまして、さらに市単独で補助を上乗せすることによって、事業者の負担を軽減するものでございます。 また、地域に根差しております既存の商店、小売業の皆さまにつきましても、店舗改修補助などの制度を引き続き用意し、商工会議所と連携しながら、継続した支援を行ってまいります。
    ○副議長(石田克男)  上松議員。 ◆10番(上松永林)  市街地の中心であります本町商店街の総合食料販売店、いわゆるスーパーですけれども、これが郊外に移転をしました。これでスーパー、いわゆる総合食料品店というのは、市街地では飯山駅周辺だけとなってしまいました。 市街地に住んでいる皆さまというのは、食料品というのはほとんど買わざるを得ないわけであります。車や自転車で買い物に行ける方は、それでもよいでしょうけれども、ご自分で歩いてしか行けない方、高齢者の皆さまは大変であります。実際、買い物に向かう途中で気分が悪くなって、引き返してきたというような方もいらっしゃいます。 自転車に乗れるうちはいいですけれども、そのうちには自転車にも乗れなくなることでしょう。このたびの水害でも痛感しましたが、近くで食料品が調達できないと、食事もできませんし、生きてもいけません。 市街地での大型スーパーは必要ないのでありまして、近間で歩いて行けて、その日の食材が手に入ればよいわけであります。小さなお店で十分ですので、食料品店を市街地に開業してもらう施策は考えられないでしょうか。とにかく、歩いていける近間に、食品スーパーが必要であります。 成果の見られます今の起業等補助金の例があります。市街地での総合食料品店の開業を助けるための施策、起業等補助金に倣い、地代・家賃を補助するとか、市税の免除とかいろいろと考えられるかと思います。 今回の災害でも、改めて市街地の食料品店の必要性を思い知らされました。食品スーパーの誘致についてのご意見をおうかがいいたします。 ○副議長(石田克男)  出澤経済部長。 ◎経済部長(出澤俊明)  本町商店街から食品スーパーが撤退するに当たりまして、建物所有者からの相談もあり、市といたしましても、事業者への訪問や建物所有者への提案なども含めて、後継店舗の誘致について取り組んでいるところでございます。 議員のおっしゃるとおり、市街地における食品スーパーの必要性につきましては強く感じているところでありますので、引き続き誘致に取り組むとともに、どのような支援策が効果的なのかを含めて検討してまいりたいと考えております。 ○副議長(石田克男)  上松議員。 ◆10番(上松永林)  市街地には市営の住宅が数か所ありますし、また高齢者向けの住宅も、これは市営の高齢者向けの住宅もあります。これらは生活のしやすさというか、利便性を考慮した市の政策として公営住宅を用意したわけであります。便利で、生活のしやすい所とはどういう所を言うのでしょうか。 近所に官庁がある、あるいはインフラが整備しているというのはありましょうが、あるいは医療機関があるとかいうのもありましょうが、生活がしやすいということは、最優先に考えるのは、やはり生活にかかわる品物が近くで購入できる場所ではないかと思います。 食品スーパーが近くにあることは、住宅地として最低条件であると私は思います。市の施策として市街地に住宅を建設したのでありますから、入居者のためには、合わせて食品販売店の誘致も考えるべきではなかったかと思いますが、食品スーパーの誘致について再度お尋ねをいたします。 ○副議長(石田克男)  出澤経済部長。 ◎経済部長(出澤俊明)  先ほどお答えしましたとおり、引き続きスーパーの誘致活動を継続するとともに、スーパーの誘致にとってどのような支援策が効果的なのか検討してまいりたいと思います。 ○副議長(石田克男)  上松議員。 ◆10番(上松永林)  では、お願いいたします。 飯山市の中小企業融資制度についてお尋ねいたします。 この制度の概要及び目的をお願いいたします。 ○副議長(石田克男)  出澤経済部長。 ◎経済部長(出澤俊明)  中小企業融資制度につきましては、市内の中小企業が事業の発展と経営の安定のために必要とする資金を円滑に調達できるように、市内の金融機関に資金を預託して、事業者に向けて低利の融資を行うものであります。運転資金、設備資金、創業支援資金などありますが、事業者の経営を支援しております。 ○副議長(石田克男)  上松議員。 ◆10番(上松永林)  このたびの水害への対応として、ここにあります災害等対策資金を見直しました。限度額・利率・貸付期間・信用保証料等どこをどのように変えたのかご説明をお願いいたします。 ○副議長(石田克男)  出澤経済部長。 ◎経済部長(出澤俊明)  災害等対策資金につきましては、制度的には、限度額が1,000万円、利率は年1.3%、信用保証料が80%となっていますが、今回の災害に限り、利子補給としては、利息1.3%を2年間補助し、信用保証料については100%補助していくと、そのように変えました。 ○副議長(石田克男)  上松議員。 ◆10番(上松永林)  この市の融資制度ですけれども、やはりその時その時の状況で、今必要としている新規の資金をつくるべきだと思うんです。今日必要な資金は、今回の災害等対策資金のように融資内容と条件を見直しても対応すべきと思いますけれども、市の中小企業融資制度の中で、この中でほかに見直すところがありましたらお話をいただきたいと思います。 ○副議長(石田克男)  出澤経済部長。 ◎経済部長(出澤俊明)  中小企業融資制度におきましては、さまざまなメニューを用意し、創業から事業継続、そして今回の災害対応まで幅広く対応できるものとなっております。したがいまして、大きく見直す部分はないと、現在考えております。 ただ、長野県の制度資金では、創業支援や事業継続向けの資金などにおいて、利率等を引き下げる傾向もうかがえます。制度の見直しには金融機関との協議が必要となりますが、当市におきましても、創業支援資金などは、利率等の見直しについて検討してまいりたいと考えます。 ○副議長(石田克男)  上松議員。 ◆10番(上松永林)  この市の中小企業融資制度、これは、市内の中小企業者の設備投資意欲の醸成や資金繰りの安定に向けた運転資金、そして再生支援に係る借り入れの円滑化等の用途で、この市制度資金の利用を促進することで、地域経済活性化を図るための制度であります。同時に広い意味では、人口減少に歯止めをかける政策でもあると思います。 この新幹線飯山駅の開業に伴いまして、資金需要への対応と経済活性化を図るために、平成26年に金融機関様のご協力をいただきまして、市の中小企業融資制度の大幅な見直しを行っております。その結果、新幹線が開業したその翌年、27年度には前年対比で件数で約2倍、金額で約3.5倍の新規利用がありました。 ところが、28年からは新規申し込みは減少を続けておりまして、30年度は金額・件数ともに平成26年度を下回っております。このような状況、資金需要の落ち込みをどのように捉えておりますか。 ○副議長(石田克男)  出澤経済部長。 ◎経済部長(出澤俊明)  制度資金の平成27年度における資金需要につきましては、この年度において非常に伸びたということでございますが、これは寡雪対策のための緊急経済対策資金を創設した関係での伸びであります。 また、平成26年度におきましても緊急経済対策資金の需要がありましたが、こちらは通常の売り上げの減少などに対して融資したものでありました。 また、平成30年度における緊急経済対策資金の実績はゼロでございました。このような状況からも、その年度によって資金需要における変動というのは、常にあるものだと考えております。 ○副議長(石田克男)  上松議員。 ◆10番(上松永林)  私は、県の中小企業融資制度の補完として市の融資制度があるのではないと思うんですね。飯山市の政策としての市の融資制度があるのであります。市の政策であります起業支援事業、そのための融資制度が創業支援資金であります。この2つがマッチングして、今、成果が現れつつあります。 私は、他の市町村をリードするような制度資金の創設、また市の政策に添う目玉となるような資金、飯山市に特化した資金を新規に創設するのはいかがでしょうか。今求められている必要な資金を、さらに魅力あるものに見直すことは必要ないでしょうか。融資条件は変わらなくても、実際は資金名を別につけるだけでも安心して相談できるかと思いますが、ご意見をおうかがいします。 ○副議長(石田克男)  出澤経済部長。 ◎経済部長(出澤俊明)  先ほど答弁させていただきましたが、創業資金から運転資金まで、各種のメニューを用意しているところでございますが、事業承継や新たな事業展開に対応した資金についても需要があるという話も聞こえてきております。 今後、新たな魅力ある資金制度につきましては、飯山商工会議所や金融機関の皆様と協議をする中で検討してまいりたいと思います。 ○副議長(石田克男)  上松議員。 ◆10番(上松永林)  この創業支援資金の新規申し込みは、29年度は1件ありましたが、平成30年度は4件と増加しております。さらに、県の融資制度を見ますと、やはり29年度は6件、30年度は3件の利用があります。これは市の施策を反映しているからだと思います。 成果が現れ初めているこの起業支援ネットワーク推進事業の起業等補助金でありますけれども、今年度が3年目の最終年度と聞いております。ぜひとも起業等補助金の来年度以降の継続と、また、併せて関連する創業支援資金の融資条件を見直していただきたいと思います。 当然、金融機関様のご協力を仰がなければいけないと思いますけれども、現在、創業支援資金の利率は、飯山市は1.5%でありますけれども、長野県の融資制度は1.1%であります。ご意見をおうかがいします。 ○副議長(石田克男)  出澤経済部長。 ◎経済部長(出澤俊明)  起業支援補助金につきましては、起業に向けて一歩踏み出すための後押しができるものと感じております。起業支援補助金につきましては、今年度が3年目の最終年度となっておりますが、市内での起業を促すために、令和2年度以降、引き続き実施してまいりたいと考えております。 また、創業資金の利率につきましては、今後、金融機関と協議してまいりたいと考えます。 ○副議長(石田克男)  上松議員。 ◆10番(上松永林)  今の補助金と制度資金の組み合わせで、新たに空き店舗対策の施策として、補助金の創設とそれに併せて設備資金用途目的の店舗活性化資金を市の融資制度に加えてはいかがでしょうか。対象は店舗の増改築と空き店舗に店舗を新設、または移転する方であります。 補助金と融資制度、この2つの組み合わせがそろってこそ、政策のよりよい結果が得られるかと思います。 台風19号にかかわる被災者への国・県の支援策においても、補助と融資の両建てが多くあります。お考えをお聞きをいたします。 ○副議長(石田克男)  出澤経済部長。 ◎経済部長(出澤俊明)  空き店舗対策としての補助金についてでありますが、空き店舗を活用するためには、「事業者が空き店舗を借りたい」という需要と、「持ち主が空き店舗を貸したい」という供給の両方がなければ成り立ちません。飯山商工会議所におきましても、その辺の状況把握を始めたと聞いているところであります。商工会議所と連携を図りながら、検討を進めてまいりたいと考えます。 補助金につきましても、幾つも創設するのではなく、既存の補助金、例えば店舗改修に係る補助金の適用を拡大し対応するなども検討していきたいと考えます。また、新たな融資制度につきましても、商工会議所や金融機関等のご意見をお聞きしながら検討してまいりたいと考えます。 ○副議長(石田克男)  上松議員。 ◆10番(上松永林)  今ご答弁いただきましたけれども、もう一つ提案があります。飯山市に移住して、移住前に飯山市外で営んでいた業務を、そのまま飯山市においても継続して営業する店舗等を設置する中小企業者を対象とした補助金の新設と、併せて制度資金として「市内転入支援資金」を新規に創設してはいかがでしょうか。これは移住定住政策であり、併せて空き店舗対策でもあります。さらには、地域活性化政策でもあると思いますが、いかがでしょうか。 ○副議長(石田克男)  出澤経済部長。 ◎経済部長(出澤俊明)  市外から移住し、市内において事業を始める場合につきましては、「起業支援補助金」を適用する方向で考えたいと思います。 制度資金の新設につきましては、先ほどのご質問と同様、飯山商工会議所や市内金融機関の皆さまのご意見をお聞きする中で検討してまいりたいと思います。 ○副議長(石田克男)  上松議員。 ◆10番(上松永林)  ちょっとしつこくなりますけれども、県内のある市ですけれども、これは制度資金で緊急な資金需要に応じるために、前日、または当日であっても、緊急の資金に応じるような制度資金を用意しているところもあります。これはあくまで短期の、利息高いんですけれども、金融機関の判断で地域の資金の需要が滞らないようにということで設けたものであります。そういうこともぜひともお考えをいただきたいと思いますが、いかがでしょう。 ○副議長(石田克男)  出澤経済部長。 ◎経済部長(出澤俊明)  運転資金の関係の融資の中で、緊急性がある融資制度の新設ということだと思いますが、これにつきましても、飯山商工会議所、また金融機関と相談しながら進めていきたいと思います。 ○副議長(石田克男)  上松議員。 ◆10番(上松永林)  私は、地域に根差している企業というのは宝なのだと思います。建設業もあるでしょうし、町工場や商店・小売店、観光業、もちろん農業も、地域の中小企業が元気になることこそが地方創生ではないでしょうか。 地域に根差した企業の経営者というのは、終生その土地で頑張る人なのであります。その人たちに行政は光を注ぐべきだと思います。地域に根差している企業の間を資金が循環するシステムを構築すべきだと思います。 平成29年6月にも同じような質問をいたしまして、確か、行政がかかわるような事案ではないのではないかというようなお答えをいただいたと思いますけれども、しかし、このことは、金融機関の任務ではないと思います。資金が消費者から小売店へ、小売店から農家へ、農家から建設業へ、建設業から町工場へ、町工場・建設業から消費者へと流れていく。ほかにもいろいろな流れがあるかもしれませんけれども、そういう資金の流れ、その他いろいろと想定されるかと思いますけれども、地域に根差している企業間を資金が循環していく。地域外から外貨を稼ぎ、その上で資金を地域外に出さないで循環させる、このようなシステムをどのように構築したらよいのか、行政が主導的な立場で商工会議所や経営者に呼びかけるべきと思いますが、いかがでしょうか。 ○副議長(石田克男)  出澤経済部長。 ◎経済部長(出澤俊明)  ご指摘につきましては、平成29年6月議会の一般質問におきましても同様の質問をいただいているところでございます。地域内の企業、事業所、消費者の中で資金が循環するシステムというのは、持続的な地域社会をつくる上でも理想的なことだと考えます。 しかし、過去のご質問の際も申し上げましたが、経済には市場原理が働いておりまして、行政が主導的にシステムを構築すべきではないと考えます。 しかしながら、官民が連携をしながら地域の経済のためにどのような取り組みが有効なのかということにつきましては、商工会議所や事業者の皆さまとともに検討してまいりたいと思います。 ○副議長(石田克男)  上松議員。 ◆10番(上松永林)  地域の中小企業こそ宝であります。産業振興は地方創生の要なのであります。産業振興にこそ地域の総力を結集して臨むべきだと思います。 移住促進と子育て支援に合わせまして、行政の施策として人口減少を食い止めるには、地域内の経済循環を拡大して、若者の雇用を増やす施策が必要であると思います。地域内で最低限の食料を自給できるようなシステムも構築すべきだと思いますし、地域で回るお金を増やして、地域に根差した中小企業が投資を繰り返し、雇用や所得を生む地域内再投資力を高めるべきだと思います。 今回の質問においても、経済活性化・産業振興についてもいろいろと申し上げましたけれども、これらのことを包含した飯山市産業振興基本条例の制定を、ぜひお考えいただきたいと思います。いかがでしょうか。 ○副議長(石田克男)  出澤経済部長。 ◎経済部長(出澤俊明)  ご質問の産業振興基本条例につきましては、これまでもご質問をいただいているところでございます。 議員のご指摘のとおり、地域内の経済循環を拡大して雇用を増やしていく施策が必要であるということについては、市といたしましても同じ考えでいるところでございます。 現在、飯山市では、経済支援はもとより、移住、子育て支援など各種の施策を展開しておりまして、またそれぞれの施策ごとに条例等が制定されております。当面は新たな条例を制定せずに、それぞれの条例、施策を連携させる中で産業振興を進め、地域内の再投資力を高めてまいりたいと考えます。 ◆10番(上松永林)  終わらせていただきます。ありがとうございました。 ○副議長(石田克男)  以上で上松永林議員関係の質問を終わりといたします。 続いて、佐藤正夫議員の発言を許します。 佐藤議員。  〔11番 佐藤正夫議員 登壇〕 ◆11番(佐藤正夫)  質問を許されましたので、順次質問してまいります。 最初に、台風19号で被災された皆さまに心よりお見舞い申し上げ、一日も早く日常の生活に戻れることを願っています。 それでは、1番の令和2年度予算編成についてでありますが、その中で、まず災害復興について幾つかお聞きします。 全国どこの自治体でも、普段から防災対策に取り組んでいるところでありますが、今回の台風19号のような大規模の災害に襲われると、どうしても防ぎ切れない面があると思います。 そこで、1つですが、今後の水害対策としては、もちろん堤防の補強や河川のしゅんせつなど考えられます。それには長い時間を要するわけであります。それらの対策に取り組むのはもちろんでありますが、災害が起きたときにはまず避難、早目の避難をすることが何よりも重要と考えますが、市の見解をおうかがいします。 ○副議長(石田克男)  それでは、答弁を求めます。 足立市長。 ◎市長(足立正則)  今回、大きな災害があったわけでございますけれども、今回のような超大型台風では、さまざまな災害を引き起こすことが考えられるわけでございます。 河川の増水、また、風、それから土砂災害等、いろいろなものが発生するということでございます。今回は、幸い、集落の近くでは土砂災害は発生しなかったわけでございますけれども、発生する可能性はないとは言えないわけでございまして、議員ご指摘のとおり、まず自分の命を守るということは何よりも大事であるというふうに思います。 市の指定避難所への避難はもちろんでございますが、危険が差し迫ったときには、今回の災害に当たりましては、事前に区で自主避難所を設けていただいた地区もあるわけでございます。 また、避難所に避難することが非常に難しい場合は、水害では自宅の2階以上の高いところへの垂直避難、また土砂災害の場合では、山や土手から離れた部屋に移動するということも重要な手段でございます。 まず、自分の住んでいる地域がどういう災害リスクがあるのかということについて、ハザードマップ等でまず確認をしておいていただくということが何よりも大事だというふうに思うわけでございますので、よろしくお願いいたします。 ○副議長(石田克男)  佐藤議員。 ◆11番(佐藤正夫)  いろいろな災害を含めた中で、やはりその辺が一番大事なことだと思うんですが、今回の飯山町内のあれは皿川の決壊でありましたけれども、この千曲川含めて2つ、3つ質問したいんですが、今回、千曲川の水位が過去最高の昭和58年のときより1メートル余高かったと。ここは水害常襲地であるんですね。常盤、木島、昭和57、58年、あのとおりであります。飯山の町は、今まで僕らの記憶だから、もっと古い人もそうかしもれませんが、水害無かったと、こんなようなことであります。 ただ、57、58年を教訓として、この堤防の補強ができたわけでありますが、堤防をいくら高くしても、あのときより1メートル水位が上がったということで、実際は余裕が1メートルくらいあったのかな。そこまで上がっても溢水はしなかったということで良かったのでありますが、やはり、先ほどのまず避難ということから、そういう堤防をいくら高くしたって絶対じゃないんだよと。まず逃げるんだよというような、普段から広報活動が大事だと思うんですが、その辺についてひとつお聞きします。 ○副議長(石田克男)  足立市長。 ◎市長(足立正則)  特に大型の台風というようなもの、災害というようなものが発生しやすくなっているということであるわけでございます。そういう中では、市のほうの防災の計画の中では、危険が差し迫ったときに避難準備、避難勧告を出すというような状態の設定というのが今通常になっているわけでございますけれども、今までの予想を超えるようなそうした気象状況が発生してきておりますので、まず避難ということを頭の中に置いていただくということが大事だというふうに思います。 以上です。 ○副議長(石田克男)  佐藤議員。 ◆11番(佐藤正夫)  そういう意味で、きのう、きょうの質問の中で、行政からの情報提供や避難勧告が遅いだの早いだのいろいろ質問があったわけでありますが、この地域に住んでいる以上は、やはりテレビ、ラジオ、しっかり情報をとることが大事だと思うんです。 そういう中で、今回の皿川堤防の決壊による水害については、原因とか責任とか、さまざまな議論はあるところでありますが、いくら頑強な堤防でも、アリの一穴で崩壊するというようなことが、これは言われているわけであります。 現在、きのうから言われている決壊、あるいは水の回り方、時間等いろいろ言われているわけでありますが、今聞き取り調査をしているということでありますけれども、しっかり進めて、まとまるまでには、まだ、だいぶ時間がかかると思うんですが、しっかりまとめて、よく検証して、やはり遅くならないうちに発表していただきたいんですが、それについておうかがいします。 ○副議長(石田克男)  足立市長。 ◎市長(足立正則)  議員さんおっしゃいましたように、今回の災害の状況、また経過につきまして、これは国・県とも連携してやらないといけないわけでございますが、しっかり課題を整理しまして、そしてまた、それに対しての対応策をしっかり検討してまいりたいと思いますので、よろしくお願い申し上げます。 ○副議長(石田克男)  佐藤議員。 ◆11番(佐藤正夫)  それで、通告していないんですが、午前中の質問の中で、皿川のあの辺で、本堤防と皿川の堤防の差、高さ1.7メートル、深いところでは3メートルも違うというような質問があったんですが、僕ら、普通、堤防、あの辺通って見ていても、1.7も3メートルも違うわけないだろうと、こう思うんですが、その辺につては、何か市のほうで考えを持っていますか。 ○副議長(石田克男)  坪根建設水道部長。 ◎建設水道部長坪根富士夫)  堤防の高さにつきましては、ハイウォーターレベルに余裕高を加えて求めますが、余裕高につきましては、計画高水流量によって変わってきます。千曲川の場合には1.5メートル、皿川の場合には0.6メートルとなっていますので、堤防の高さの差は90センチということになります。 しかしながら、千曲川の堤防は、その上に国道117号が走っていまして、この舗装厚分だけ高くなっております。 実際には、これは地図上の高さで確認したんですが、皿川と本堤の堤防の高さの差は約1メートル80ほどとなっているかと思います。 ○副議長(石田克男)  佐藤議員。 ◆11番(佐藤正夫)  国道の部分を足し上げると1メートル80、午前中のあれは間違っていないと、こういうことですね。なるほど。 3メートルというのは、どこで追い出した数字かわかりますか。 ○副議長(石田克男)  坪根建設水道部長。 ◎建設水道部長坪根富士夫)  その数字につきましては確認しておりません。 ○副議長(石田克男)  佐藤議員。 ◆11番(佐藤正夫)  午前中の質問を聞いて不思議だと思ったから質問するので、通告はもちろんしていないけれども、今答えてもらったので結構です。 それで、次にいきますけれども、避難勧告や避難所に対する意見さまざま出ているんですが、これは、昔より職員の数をうんと減らしているんですね。災害が起きたときには、基本的に、やはり行政の職員が身を粉にして働く、危険も顧みず動くと、こんなようなことで、今回、しっかり市民の要望に応えていたんだと思うんです。あそこが悪い、ここが悪いというのは、また後で検証してもらえばいいんですが、職員の数はどんどん減らせ、だけど、こういうときにはしっかり市民の要望に応えろというのは、やはり市民の一人としてちょっと矛盾を感じるところがあるんですが、それについて何か考えがあったらお願いします。 ○副議長(石田克男)  足立市長。 ◎市長(足立正則)  今回は、今までの57、58年を上回る非常に大きな災害でありました。それから、市の職員の数もかなり減ってきているというような中で、対応をしたわけであります。 そうした中で、なかなか完璧な対応というのは、非常にできなかったということはあるかというふうに思うんですけれども、あと、災害に対してのいろいろな後の対応ですね、それについては、ほかの自治体の協力を得たり、ボランティアの協力を得ながら、それぞれの部署で対応してきたというふうに思います。 以上です。 ○副議長(石田克男)  佐藤議員。 ◆11番(佐藤正夫)  今後、この千曲川の上下流、あるいは支流合わせて、いろいろな整備、一体となった対策をとられると思うんです。その中で、やはり河川整備はまず下流から、それは基本なのでありますが、千曲川の国管理の中抜けですね、県管理のところも直轄編入してというようなことも合わせて、議会としても、中野市、須坂市、みんな打ち合わせている中では、議会としてもしっかり協調して取り組みますが、市としても、しっかり主張していっていただきたいと思うんですが、その辺の見解をお願いします。 ○副議長(石田克男)  足立市長。 ◎市長(足立正則)  今回の水害でございますけれども、非常に大きな災害でございます。千曲川の計画水位高を超えるような水が流れたということでございまして、これは、上流から下流まで一貫して対策をしないといけないということであるわけでございます。そのためには、やはり、上のほうだけ整備をして、大量の水が流れるということは、これは困るわけでございまして、しっかりとした、いわゆる水系一貫の事業について、また県とも連携し、また国のほうへもしっかり要望していきたいというふうに思っております。 以上です。 ○副議長(石田克男)  佐藤議員。 ◆11番(佐藤正夫)  2番目の他事業の予算との関係についてでありますが、今回の災害復旧のための予算は、専決処分と今回の補正予算合計で約20億円になるわけでありますが、とてもこれで十分とは言えないと思うわけであります。 今後どのぐらいの金額の復旧費用が必要で、それを含めて災害復旧費用は総額で幾らぐらいになる見通しかお願いします。 ○副議長(石田克男)  足立市長。 ◎市長(足立正則)  台風19号災害の復旧・復興に要する事業費ということでございます。これにつきましては、既に、被災直後の10月15日をはじめとしまして3回の補正予算の専決処分を行っておりまして、今までに総額19億2,500万円ほど専決させていただいたところでございます。また、今議会に提出しました補正予算のうち台風19号災害関連の経費を合計しますと、現段階での予算総額は23億円余になります。 災害対応において、今後どのくらいの金額の復旧費用が必要かということのご質問であるわけでございますが、まず、今回、被災したインフラ等の復旧費用につきましては、ほぼ概算設計ができると思いますけれども、今後の、いわゆる被災者支援制度につきましては、まだ制度が拡充されるものも考えられますし、またその申請期間が令和3年度まで認められているものもございます。復興事業については、引き続き必要な対策等の検討も必要であるということでございまして、まだその部分につきましては、算出はなかなか難しいというところでございます。 以上でございます。 ○副議長(石田克男)  佐藤議員。 ◆11番(佐藤正夫)  まだまだ長期にわたるということでありますが、できるものはしっかりまとめて、3月議会に、復興支援を最優先に取り組んで提出していただきたいと思いますが、それによって、3か年計画とか5か年計画、いろいろあるんですが、他の事業の予算に影響はもちろん避けられないと思うんですね。じゃ、他事業だって、みんな影響するわけではないにしても、何を最優先にするか、その辺の考えはありますか。 ○副議長(石田克男)  足立市長。 ◎市長(足立正則)  まず、復興・復旧が最重要であるというふうに思うわけでございます。それから、今回、被災しました、特に水害で被災しました、ポンプ施設とか、そういうものについてもしっかりやっていかなきゃいけないと思います。 それ以外ですけれども、やはり長期的な展望をしっかり捉えていくということもとても大事だというふうに思っておりまして、復興・復旧にまず再重点を置くとともに、飯山市の振興につながる事業については、これはやはり、しっかり手を抜かずにやっていかなければならないというふうに考えているところでございます。 以上です。 ○副議長(石田克男)  佐藤議員。 ◆11番(佐藤正夫)  今、ポンプというような話が出ました。城山雨水排水場のポンプのことかなと思うんですが、きのうの中の質問でも、けさの信濃毎日にも出ていましたね。梅雨時までには直したいと。その中で、浸水を防ぐための施設にしたいというようなことが信毎には書いてあった。きのうの答弁の中で聞き落としたのか、よく聞いていなかったのか、あの信毎の報道からいくと、浸水を防ぐような施設にできるということですか。 ○副議長(石田克男)  坪根建設水道部長。 ◎建設水道部長坪根富士夫)  城山雨水排水ポンプ場につきましては、浸水対策と合わせて耐震の強度についても、今、ストックマネジメント計画で検討しているんですが、水害に強いポンプ施設を造っていきたいと計画しております。 ○副議長(石田克男)  佐藤議員。 ◆11番(佐藤正夫)  そういうことであるなら、ぜひ優先してやっていただきたいと思いますが、ほかの予算にあまり影響しないようにとか、きのうも市民サービスについてはちゃんとやっていくというような意見があったんですが、例えば今、頭の中にある中で、令和2年じゃなくて、次のほうへ送ってもいいんじゃないかというような事業、何か頭に浮かびますか。ちょっとその辺。 ○副議長(石田克男)  足立市長。 ◎市長(足立正則)  今、例年ですと3か年計画と言われるものについては、この12月までにほぼ定めまして、それを新年度予算のほうへ、来年になりましたら具体的な予算編成に入るわけでございますが、現在、その主要事業をどのくらいの枠の中でやっていくかということについて、今検討をしておるところなんですね。 また、これから各部課のほうから具体的な要求額があがってくるわけでございますが、その辺については、これから予算編成に入ります。 あと今回の災害に対しまして、国からのいわゆる支援費ですよね、そういうものが、まだはっきりしていない部分もあるんですけれども、そうしたものも見込みを、今後、情報が入ってくるかと思いますが、そうしたものも踏まえて来年度の予算編成に向けて進めていきたいというふうに思っておるところでございます。 ○副議長(石田克男)  佐藤議員。 ◆11番(佐藤正夫)  次に、(3)番の会計年度任用職員制度についてお聞きします。 この制度により労働者の待遇が改善され、質の高い労働力の確保につながることが期待されるわけでありますが、同時にいろいろな課題も出てくると思います。 それで、まず第1に、各自治体間ですね、待遇に差が生じることも考えられるんですが、こういうことがあるのか、これについての考えをお聞きします。 ○副議長(石田克男)  栗岩総務部長
    総務部長栗岩康彦)  会計年度任用職員の待遇について自治体間の差異ということでありますが、待遇につきましては、県下18市においても調査したところ、さまざまだという状況でもあります。ですが、県内各市、あるいは北信地域振興局管内、または岳北の近隣の自治体と連携しながら、極端な待遇の差が出ないようには努めていきたいと考えております。 ○副議長(石田克男)  佐藤議員。 ◆11番(佐藤正夫)  賞与も出せるようになるということで、令和2年度は、飯山市も、これは長野県の例ですが、他の自治体は調べていないので、長野県も飯山市も、令和2年度は1.45か月。この報道によると、県では令和3年度には2.6か月に引き上げるとのことでありますが、県と市はちょっと違うんですが、ほかの自治体も2.0か月ぐらい出すというような話も聞いているんですが、飯山市は令和3年以降はどのような方針でいくんですか。 ○副議長(石田克男)  栗岩総務部長。 ◎総務部長栗岩康彦)  今、議員からお話がありました期末手当の関係でありますが、令和2年度におけます当市の会計年度任用職員の支給月数は、初年度でもあり、また長野県に準じて1.45か月としたところであります。 今後につきましては、まだ、国からの財政措置というのが不明確な状態でもありますので、国からの措置が具体的に示された段階で、再度検討していきたいと考えております。 ○副議長(石田克男)  佐藤議員。 ◆11番(佐藤正夫)  もちろん自治体間で財政規模や基盤に差はあるんですね。だから、当然と言えば当然なんですが、正職員はどこの自治体でも同じくらいと、ほぼね。やはりこのフルタイムの職員というか、会計年度任用職員制度においても、正規職員と同様のフルタイムでやる皆さんについては、やはり、ほかの自治体と横並びくらいに対応していったほうがいいんじゃないかと思うんですが、それについてお願いします。 ○副議長(石田克男)  栗岩総務部長。 ◎総務部長栗岩康彦)  フルタイムの職員にはということでございますが、当面、初年度でもあるということで、1.45ということでいきますが、財政的な国の財政措置あるいは近隣の状況が出そろったところで、また極端な待遇の差があれば、そこで再検討していきたいと思っております。 ○副議長(石田克男)  佐藤議員。 ◆11番(佐藤正夫)  それで、フルタイムではなくて、パートタイムで働く人もいると思うんですね。現状の、特に保育士みたいに朝とか夕方、短時間勤務の皆さんというのはどういう待遇になるのか。また、その賃金はどのくらいになるのかお願いしたいと思います。 ○副議長(石田克男)  常田教育部長。 ◎教育部長常田新司)  パートタイムの保育士の早朝、夕方の賃金等についてというご質問でございますが、会計年度任用職員の賃金につきましては、正規職員が用いる給料表から算出しておりますので、原則的には、割り増し賃金は、所定労働時間を超えた後に勤務した場合支給されるというものでございます。 通常、朝や夕方の数時間の賃金を割り増しにするということは考えにくいわけでございますが、朝夕の長時間保育、午前7時半から8時半、午後5時半から午後7時という朝夕の長時間保育を通年担当する保育士につきましては、現在、割り増しした賃金で勤務いただいているということもございますし、長時間を担当する保育士確保という点からも、長時間保育独自の賃金を設定したいというふうに考えております。 ○副議長(石田克男)  佐藤議員。 ◆11番(佐藤正夫)  その辺で了解したいと思います。 それで、フルタイムの職員は、正規の職員と同じような労働をしてもらうというような説明を受けたんですが、今回のような災害発生時にはどうなるんでしょう。正規職員と同じように駆けつけて行動してもらうと、こういうことになるんでしょうか。 ○副議長(石田克男)  栗岩総務部長。 ◎総務部長栗岩康彦)  会計年度任用職員のうちフルタイム職員につきましては、災害の関係のときに出勤していただくということを、今のところ想定しております。 ○副議長(石田克男)  佐藤議員。 ◆11番(佐藤正夫)  先ほど言った人数をどんどん少なくすればいいというものじゃなくて、たまたまこういう制度ができてきている中では、やはり有効に活用するのがいいと思いますが。 それで、もう一つあるんです。県内の町で会計年度任用職員制度は取り入れるが、一部業務は外部委託すると。非常勤職員の半数がそっちへ転籍するという報道が先日ありました。それにより人件費の25から30%抑えられるとのことでありましたが、飯山市はそういうことを考えていますか。 ○副議長(石田克男)  栗岩総務部長。 ◎総務部長栗岩康彦)  現在、来年度の会計年度任用職員体制について各課等といろいろヒアリングをした中において、現在のところ、電話交換とか公園管理、今、職員を雇ってやっているんですが、その部分については外部委託を考えようかという方向で進めております。 ○副議長(石田克男)  佐藤議員。 ◆11番(佐藤正夫)  その辺で理解します。 (4)番の2年度の予算編成に当たり、私が過去の議会で質問した答弁で、幾つか、検討するとか、検討してみたいとかという答弁があったわけでありますが、その中で4点ほどお聞きします。 まず、1点が飯山駅前の市有地について、有効活用のための調査費用の予算計上をしたいとのことでありました。今回、ちょっといろいろ災害があったりして、12月は難しかったのかなと。じゃ、しっかり考えて、3月に出るのかなと、こんなふうに期待しているんですが、その辺についてお願いします。 ○副議長(石田克男)  足立市長。 ◎市長(足立正則)  新幹線駅前の市有地の有効活用の関係でございますけれども、これにつきましては、稼働率の問題があるというようなお話をさせていただいたところでございますけれども、建設に向けての資金調達を含めたスキームづくりが重要だというようなお答えをしたところでございます。 9月議会終了後、公民連携室や、また商工観光課など複数の担当者において、幾つか先進事例地を視察してきたところでございますが、1件は岩手県の紫波町の駅前の開発しているエリアでございます。それから、もう一つは、石川県の小松市の駅前のホテルでございます。 この内容につきましては、それぞれの事例によってさまざまな開発の仕方があるわけでございますけれども、一部を公共施設として借りているといったようなケース等もあります。 どういうことが課題なのか、生じる課題も見えてきたところでございますが、今回の台風19号の災害によりまして、ちょっとその作業がストップしておりますが、スキームを詰めるために幾つかの事業者からの提案に対する精査が今できていませんが、今後、提案につきまして精査をしていって、具体化していくための基本的な調査をしていきたいというふうに思いますので、よろしくお願い申し上げます。 ○副議長(石田克男)  佐藤議員。 ◆11番(佐藤正夫)  そういう方向でお願いしたいと思います。 2つ目に、駅前広場に景観に合った時計を設置するという事案についてお願いします。 ○副議長(石田克男)  坪根建設水道部長。 ◎建設水道部長坪根富士夫)  現在、設置場所やデザイン等について研究しているところでございます。 ○副議長(石田克男)  佐藤議員。 ◆11番(佐藤正夫)  研究しているということは、前に進むということでいいんですか。 ○副議長(石田克男)  坪根建設水道部長。 ◎建設水道部長坪根富士夫)  昨年度から、JR飯山駅と飯山市で共催する「いいやま駅まつり」が新幹線駅及び広場で行われております。また、今年度の雪まつりも、駅周辺がメーン会場になるということでありますので、時計を持たない子どもたちも、イベントの始まる時間、こういったことを知りたいということが多々あるかと思います。各種イベントの開催状況を見ながら、今後、多くの皆さんが利用しやすい駅前になるよう、景観との関連もありますが、設置について現在研究しているところでございます。 ○副議長(石田克男)  佐藤議員。 ◆11番(佐藤正夫)  3月予算に出てくるという言い方は、ちょっとなかったので残念ですが、しっかり検討してお願いします。 3番目に、定住人口増対策として、親元から1キロメートル以内に家を建てる場合、補助対象とするというのを、もっと柔軟に市内一円を補助対象にしたらどうかとの提案に、費用の問題もあるが、庁内でしっかり検討していきたいという答弁があったわけでありますが、これについてお願いします。 ○副議長(石田克男)  坪根建設水道部長。 ◎建設水道部長坪根富士夫)  本年度から、三世代等同居住宅の建設支援事業の補助金は、親等の家から1キロメートル圏内の居宅も対象としたところでございます。現時点で既に昨年度以上の申し込みがあり、現在も問い合わせをいただいているところから、12月議会でも補正予算をお願いしているところでございます。 全ての住宅建設に支援をすることは、なかなか限界もあり、定住対策としてある程度の成果も示していることから、このままでいいのか、また、特に若者世代の定住対策も考慮に入れながら、事業制度につきまして、さらに検討を進めてまいりたいと考えております。 ○副議長(石田克男)  佐藤議員。 ◆11番(佐藤正夫)  さらに検討、今回の水害でも、水害に遭った皆さんの中には、親元からちょっと離れて造って、だけど、水害に遭っちゃったというような人もいるんですね。 確かに、よそから大勢来てもらってというのも大事だけれども、とにかく地元から出さないように、これを基本に考えてもらいたいと思うんですね。そうでないと、今回たまたま、まちの中に水が入っちゃったので、相当影響あると思うんですね。その辺についてしっかり検討していただきたいと思いますが、再度お願いします。 ○副議長(石田克男)  坪根建設水道部長。 ◎建設水道部長坪根富士夫)  外から来ていただくことも大事なんですが、今いる若者が出ていかないようにするというのも、計画の中で重点施策として位置付け対応してまいりますので、引き続き十分な対応をしていきたいと思います。 ○副議長(石田克男)  佐藤議員。 ◆11番(佐藤正夫)  4番目に、高齢者に対する車の安全装置取り付け、ブレーキ、アクセル踏み間違えですね。これ通告したんですが、けさのニュースで国が補助すると。普通車、小型車、最高10万円、軽で6万円、そんなような国が方向を出したということで、後付けの踏み間違い防止装置にも最大4万円だから、きっと4、3、2くらいになるんだろうけれども、そういうのが出たので、この上自治体でという要望はしませんので、これは質問をこれで終わります。 大きな2番で、公立・公的病院の再編統合問題についてであります。 過日、厚生労働省が発表した病院の再編問題の議論では、全国から、実情を無視している等の大きな議論を呼んでおります。 飯山赤十字病院も含まれて、地域の住民に不安を与えているわけでありますが、これについて、まず1つ、これは2017年の実績をもとに検討された経過であるというふうに聞いています。18年度は多少改善が進んだと聞いています。実績と市の対応をお聞きします。 次に、19年度のほかのことでまた聞きますので、19年度は後回しでお願いします。 ○副議長(石田克男)  北爪民生部長。 ◎民生部長兼福祉事務所長(北爪英紀)  飯山赤十字病院の利用実績と市の方針施策ということでございますが、まず利用実績について、平成30年度と29年度の比較で申し上げますと、外来患者は、平成30年度で延べ約10万人と、前年度比でこれは約1万1,000人ほどの減少となっておりますが、入院患者のほうは、平成30年度で延べ8万3,000人で、前年度比約3,600人増加しております。 救急患者の取り扱い数ですが、平成30年度の実績が約8,600人で、前年度比2,300人の増となっております。また、岳北消防本部からの救急搬送件数における飯山赤十字病院の占める割合でございますが、平成29年度が43.5%だったのに対し、平成30年度は66.6%と約23ポイント改善しております。 こうした結果、飯山赤十字病院の入院患者数が増加して、病床の利用率ですが、平成31年の1月から9割を超える状況となっておりまして、また、経営状況の改善も図られているという状況でございます。 ○副議長(石田克男)  佐藤議員。 ◆11番(佐藤正夫)  17年ごろが一番低かったのかなと思うわけであります。この19年、令和元年、ことしですね、診療体制も医師の数、救急体制、改善されたと聞いています。 飯山赤十字病院を受診する皆さん、救急医が非常にいいと、こんなような評判があるわけでありますが、年度の途中でありますけれども、実績が伸びていると聞くんだけれども、もしわかったら、どのくらい改善されたのかお聞きしたいです。 ○副議長(石田克男)  北爪民生部長。 ◎民生部長兼福祉事務所長(北爪英紀)  医師の数でございますが、平成31年4月、ことしの4月ですが、常勤医が23人から28人と5名増加となっております。救急科、総合診療科をさらに充実するとともに、呼吸器科、眼科などでも診療体制の強化・充実が図られております。また、併せまして、病院では「断らない医療」をテーマに掲げて、その実践に取り組んでいただいているという状況でございます。 ○副議長(石田克男)  佐藤議員。 ◆11番(佐藤正夫)  そういう問題というかあれがなくても、この岳北地域に飯山赤十字病院を残すのは、大きな重要な問題なんですね。 この病院再編統合、先ほども質問ありました。厚労省は強制するもんじゃないみたいなことを言っているけれども、ああやって出すと、それがいつの間にか強制的なふうに動いていくんですね。 再編統合を回避するために、私たちが何をするべきかと。飯山市としてはどのようなことをしたい、あるいは、それと市民にはどういうことをしてほしいという、そういうことがありましたらお願いしたいんです。 ○副議長(石田克男)  足立市長。 ◎市長(足立正則)  飯山赤十字病院には、しっかりと地域医療の中核施設として残ってもらわなきゃいけないということがあるわけでございます。 まず、午前中も答弁しましたが、飯山赤十字病院のほうと懇談会を予定しておるところでございます、近々ですね。それで、また院長先生らとも、どういうふうに連携して対応を進めるのかということについて具体的な話をしていきたいなというふうに思っていまして、そのときは、飯山市のみならず、岳北のエリアと管内の地域とも連携をして、何か国のほうへ強力に訴えられるような、そういうことを展開していく必要があるんじゃないかなというふうに考えております。また、飯山赤十字病院さんのほうとも協議をしてまいりたいと思います。 以上です。 ○副議長(石田克男)  佐藤議員。 ◆11番(佐藤正夫)  近々協議するということであります。 この岳北の住民が、例えば署名活動一つでもやったほうがいいのであるというような方向が出たら、ぜひまたいろいろな協力をしてやっていきたいと思いますが、その辺、ひとつ聞いて質問を終わりますが。 ○副議長(石田克男)  足立市長。 ◎市長(足立正則)  岳北のほかの首長さんたちとも協議をしなければというふうに、私はそういうことをやっていくべきだというふうに思います。 以上です。 ◆11番(佐藤正夫)  以上で終わります。 ○副議長(石田克男)  以上で佐藤正夫議員関係の質問を終わりといたします。 この際、しばらく休憩いたします。午後2時21分休憩午後2時40分再開 ○副議長(石田克男)  休憩前に引き続き会議を開きます。 一般質問を続けます。 水野正彦議員の発言を許します。 水野議員。  〔2番 水野正彦議員 登壇〕 ◆2番(水野正彦)  発言を許されました水野正彦でございます。 私は、今会議、1、雪は飯山の宝ものであるために、2、医師招聘推進事業について、3、こうのとり支援事業について、4、無医地区出張診療事業についての4項目について質問しますので、答弁のほど、よろしくお願いいたします。 はじめに、1、雪は飯山の宝ものであるために。 足立市長さんは、2021年2月に開催されるインターハイ・スキー競技会の飯山招致を決断くださり、大会準備室を開設し取り組みをスタートさせてくださったことに敬意を申し上げます。 実は過日、地元の先輩が、スキーが飯山に伝えられたのは、明治45年(1912年)だから、今回のインターハイは、スキーが伝来して約110年目の大会になると教えてくれました。 また、初めて飯山で国体スキーが開催された2001年の大会に、当時の小山市長さんは「雪は飯山の宝もの」と、雪国に生活する地域の思いを全国にアピールしてくださったことで、「雪とスキーと民宿」が結びつき、国体を成功させ、それがもとで民宿も自然体験教室や農業体験教室、学生の合宿村や各種イベントの宿泊地として、今に至っている現実を忘れてはいけないとハッパをかけてくれたのです。 そこで、インターハイに続き2027年に開催する長野完全国体のスキー競技を飯山に招致し、再度「雪は飯山の宝もの」の心意気を全国に発信する絶好のチャンスにすべきと思いますが、招致の現状をお聞かせください。 ○副議長(石田克男)  それでは、答弁を求めます。 常田教育部長。 ◎教育部長常田新司)  2027年に開催されます長野国体のスキー競技について、招致の現状をということでございますが、2027年に長野県で開催が予定されております第82回国民体育大会について、ことしの9月に県の準備委員会事務局より、冬季大会スキー競技会の開催希望の調査がありました。競技関係者、観光関係者、そしてスキー場関係者などから大会招致について意向をお聞きする中で、飯山市としまして、10月の下旬にクロスカントリー、アルペン、ジャンプ競技のスキー全競技を希望する旨を県に回答したところでございます。 ○副議長(石田克男)  水野議員。 ◆2番(水野正彦)  地元開催のインターハイと国体の実現は、地域の子どもたちに大きな希望を与えられますし、経済効果も期待できるもので、学校や経済団体とも連携する必要性があると思いますが、どうでしょうか。 ○副議長(石田克男)  常田教育部長。 ◎教育部長常田新司)  インターハイと国体の実現について、学校や経済団体とも連携する必要があると思うがどうかというご質問でございますが、インターハイ・国体を実現することは、地域の子どもたちに希望を与えるとともに、経済効果も見込まれ、さらには、スキー飯山というスキー文化をしっかり後世に継承するよい機会になるというふうに思います。大会成功に向け、市民の皆さんの意識高揚を進め、学校や競技団体、経済団体の皆さんとともに、しっかり連携し進めていきたいというふうに思います。 また、市内小中学生に実際に競技を観戦してもらい、応援グッズを作成していただくことにより、インターハイへの関心と興味を持っていただき、高校生につきましては、生徒推進委員会の活動として、開閉会式はもちろん各競技運営に携わっていただき、高校生らしい活動を展開する中で、学校との連携を図りながら進めていきたいと考えております。 具体的な経済効果でございますが、大会に参加される選手、役員の宿泊や飲食をはじめ、消耗品等の消費を含め、非常に大きなものとなるというふうに想定されますので、経済団体との連携も重要と考えております。 なお、インターハイの実行委員会及び専門委員会には、商工会議所やJAもメンバーとしてかかわって進めているところでございます。 ○副議長(石田克男)  水野議員。 ◆2番(水野正彦)  長瀬教育長さんは、子どもたちのスキー授業に力を入れてくださっておられます。中学校の部活の顧問の先生の対応については、働き方改革やスキーの苦手な先生もおられるようで、十分な対応ができない状況があるとお聞きしていますが、文科省が進めている部活指導員制度の飯山の状況はどのような状況なのでしょうか。 ○副議長(石田克男)  常田教育部長。 ◎教育部長常田新司)  部活指導員制度の飯山市の状況でございますが、現在、市では部活動指導員を中学校2校に2名の4名配置しており、そのうち3名がクロスカントリースキーの部活動の指導に当たっています。 部活動指導員は、自身がそれぞれの競技経験と指導スキルを持った方で、市の部活動方針を踏まえ、放課後や休日の部活動の指導に従事していただいております。 国の補助授業ということもありまして、時間数や人数、活動時間などの枠組みがある中ですが、競技力向上と教職員の働き方改革の両立を目指して取り組んでいるところであります。 ○副議長(石田克男)  水野議員。 ◆2番(水野正彦)  2021年のスキーのインターハイでは、飯山高校スキー部の男女アベック優勝が期待されますが、飯山市の準備状況・選手育成状況をお聞きいたします。 ○副議長(石田克男)  常田教育部長。 ◎教育部長常田新司)  インターハイに向けて飯山市の準備状況・選手育成状況についてというご質問でございますが、まずインターハイの準備状況についてでございますが、現在、総務・式典、競技運営、報道・記録、宿泊・歓迎、交通・施設、医務・衛生の6つの専門委員会を市の部課長と関係団体を中心に設け、それぞれの委員会で運営要綱、予算計画を策定しているところでございます。また、この冬のプレ大会に向けて準備を進めているというところでございます。 次に、選手育成状況でございますが、平成29年度より予算化されましたインターハイ強化補助金により、ジュニア選手の強化を図っております。強化内容としましては、各スキー種目強化のための備品購入、選手の練習・大会等の宿泊費への補助、ナイター練習の実施回数の増、それなどにより、全国レベルの大会でも複数の入賞者を出すなど、順調に成果があらわれており、力をつけているという報告を関係者から受けているところであります。 ○副議長(石田克男)  水野議員。 ◆2番(水野正彦)  2021年のインターハイは、北陸新幹線飯山駅開業後初の開催であり、飯山市、インターハイ準備室はじめ関係団体等と連携を図りながら、競技の円滑な運営、また若者の心に残るような大会を目指して、市民を挙げて歓迎する取り組みが必要だと思いますが、開催に向けての計画等があればお考えをお聞かせください。 ○副議長(石田克男)  常田教育部長。 ◎教育部長常田新司)  関係団体等と連携を図りながら、競技の円滑な運営、若者の心に残るような大会を目指し、市民を挙げて歓迎する取り組みが必要だと思うが、現在の計画についてというご質問でございますが、インターハイ開催に向けて、先ほどお話ししましたとおり、それぞれの専門委員会で施策を検討しているところでございます。現時点で具体的な計画はまだできておりませんが、関係団体と連携を図りながら、競技の円滑な運営や若者の心に残るような大会を目指し、市民を挙げて歓迎する取り組みは必要だと考えておりますので、取り組み内容について検討していきたいというふうに考えております。 ○副議長(石田克男)  水野議員。 ◆2番(水野正彦)  ことしも冬の季節が始まりますが、戸狩温泉スキー場エリアでは、冬季になりますと、毎年500名ほどの雇用があります。 「雪は飯山の宝もの」の中身には、冬の厳しさにも負けないで頑張る地域性をアピールしていると私は受けとめているのですが、市長さんの思いをお聞かせください。 ○副議長(石田克男)  足立市長。 ◎市長(足立正則)  冬の厳しさに負けないで頑張るという地域性をアピールするということでございますが、インターハイ等のスキー大会の開催はもちろんでございますけれども、「いいやま雪まつり」とか「かまくら祭り」、そうしたものもございます。 年明け、令和2年の2月でございますが、「第38回のいいやま雪まつり」が開催されますが、会場を、これまでの城北グラウンドから新幹線駅前の文化交流館なちゅらを主会場に変更をして、飯山駅に降りた観光客にダイレクトに雪まつりを体感してもらうようにということで、実行委員会では、若い世代の感覚を基に準備を進めているといったところでございます。 それから、また外様地区で開催されます「かまくら祭り」でございますが、令和2年、来年の冬が第20回の開催という節目の年になるわけでございますが、「かまくら応援隊」の皆さん方の長年の功績が認められまして、国土交通省主催の地域づくり表彰を受けたということでございます。これは大変輝かしいことであると思いますし、また、冬の厳しさに負けないで頑張る地域性をアピールした結果だというふうに思います。 それで、最近、皆さん、「ジャパウ」という言葉って聞いているでしょうか。「ジャパン」と「パウダースノー」をミックスした「ジャパウ」という新しい造語なんですが、これが海外のいわゆるスキーヤーとかボーダーとか、そういう人たちのSNS等で非常に発信される一つの言葉になっているんですね。日本の雪、日本のパウダースノーといいますか、とても素晴らしいということで、非常に注目の的になっております。 日本には、スキー場でパウダースノーをアピールするという所はたくさんあるんですけれども、日本ではまだまだ未開拓のパウダーエリア、ジャパウのエリアがあるわけでございまして、飯山は特に雪が多いエリアでございますので、まさに「雪は飯山の宝もの」ではないかというふうに思います。 まだまだ、我々が活用していない宝ものがたくさんあるかというふうに思いますが、そんな気持ちをしっかり持って進めていきたいというふうに思いますので、よろしくお願いします。 以上です。 ○副議長(石田克男)  水野議員。 ◆2番(水野正彦)  では、2番目の医師招聘推進事業についてです。 私は思いがけない病で倒れ、地域医療機関の手厚い医療と看護にお世話になり、地域医療体制の重要性を痛感いたしました。 今度、私は障害者手帳を受け取り、地域福祉にお世話になる身となりました。 足立市長さんは医師確保の問題に力を入れて取り組んでおられ、地域の中核医療施設である飯山赤十字病院では改善が見られる状況を、9月議会で答弁されました。その中で6名の医学生に奨学金を貸与し、将来の医師確保の支援を実施しているとの答弁もありました。 そこでお聞きしますが、その医学生の性別と、いつからどのような条件で、地域医療現場で頑張ってもらえるのかお聞きいたします。 ○副議長(石田克男)  北爪民生部長。 ◎民生部長兼福祉事務所長(北爪英紀)  医学生への奨学金貸与についてでございますが、これまでに6名の学生に貸与しており、性別については、男性4名、女性2名でございます。 医師として働くためには、医師国家試験に合格し、医師免許取得後2年間の基礎的な臨床研修が義務付けられております。また、大半の医師が、その後三、四年の間、専門的な研修を受け、病院等の医療機関で働くことになります。 当市の奨学生については、本年3月に1名が医師国家試験に合格しており、5年の臨床研修期間を経て市内の医療機関へ着任する予定でございます。この方については、2年間奨学金を貸与しておりますので、同じ2年間、市内で勤務することにより返還義務がなくなるということになります。 現在在学中の5名につきましては、1年生が1名、3年生2名、4年生1名、5年生1名でありまして、まずは学部の卒業と医師免許の取得を目指し、その後五、六年の研修を経てから着任となると、そういう予定でございます。 ○副議長(石田克男)  水野議員。 ◆2番(水野正彦)  現時点で6名の医学生が希望している診療科はわかるのでしょうか。また、医学生への奨学金貸与は何人まで受け付ける予定なのかお聞きいたします。 ○副議長(石田克男)  北爪民生部長。 ◎民生部長兼福祉事務所長(北爪英紀)  奨学生からは興味を持っている診療科をうかがっております。その中で内科、総合心療内科、整形外科、放射線科、小児科、小児外科、産婦人科との話がありました。また、地域医療についてかかわりたいとの話も聞いております。 今後の奨学生の募集についてですが、飯山赤十字病院の医師の充足状況や地域医療の状況を勘案しまして、関係機関と協議をするなどして募集する人数を決めていきたいと考えております。 ○副議長(石田克男)  水野議員。 ◆2番(水野正彦)  当地域の医療体制の現状からこの問題を考えるとき、産婦人科医の必要性が急務に思われるので、課題解決への取り組みの現状をお聞かせください。 ○副議長(石田克男)  北爪民生部長。 ◎民生部長兼福祉事務所長(北爪英紀)  分娩を取り扱う産婦人科は、24時間の勤務体制が必要であるため、一般的に3名以上の常勤医師が必要となり、そのほかにも設備やスタッフが多数必要となってくるため、その再開は特に難しい課題となっております。 産婦人科医は訴訟リスクが高く、多忙な勤務環境だと言われておりまして、全国各地で医師の確保が難しくなってきておりますけれども、諦めずに飯山赤十字病院と連携して対応を考えていきたいと思っております。 ○副議長(石田克男)  水野議員。 ◆2番(水野正彦)  公立病院再編案が新聞紙上で取り上げられ2か月ほど過ぎましたが、厚労省が再編を求めた病院リストに飯山赤十字病院がありました。市民生活の安全・安心に重要な中核医療機関であるため、その後どのような状況かお聞きいたします。 ○副議長(石田克男)  足立市長。 ◎市長(足立正則)  山崎議員さん、佐藤議員さんからも同様のご質問がございましたが、再編、または統合縮小の対象ということでの公表があったわけでございますが、この9月に公表されてからすぐですが、1度、飯山赤十字病院さんの院長先生ほか事務長さん等と懇談をしたことがございますけれども、今回の厚労省の発表については承服しかねるという、そういう点で見解は一致をしておるわけでございます。 また、今後の取り組みにつきましては、先ほど総務部長へのご質問がございましたが、山崎議員さん、佐藤議員さんで答弁をしたとおりでございます。 以上です。 ○副議長(石田克男)  水野議員。
    ◆2番(水野正彦)  私が、ここで今質問できたり、歩いてここまで来られましたのは、足立市長さん初め医療関係に取り組んでいただいた皆さんのおかげで、ここまで回復できたものと考えております。ですので、ぜひ厚労省の案には反対をしていただきたいと思います。 3番目のこうのとり支援事業について。 昨年度の主要施策の成果の説明の中で、「こうのとり支援事業」について、18名の対象者中6名が妊娠し、少子化対策に有効な事業であったとの記述があるが、その後の状況や今後の事業推進の考え方をお聞きいたします。 ○副議長(石田克男)  北爪民生部長。 ◎民生部長兼福祉事務所長(北爪英紀)  「こうのとり支援事業」ですが、体外受精、顕微授精などについては、1回につき50万円を上限に通算6回まで補助金を交付しております。また、不育症治療につきましては、1年度につき20万円を上限に5年間補助金を交付しております。 本年度の状況ですが、11月末現在で11名が申請されておりまして、中には妊娠届があった人もいらっしゃいます。今後も、治療の経済的負担の軽減のために、事業を継続して実施してまいりたいと考えております。 ○副議長(石田克男)  水野議員。 ◆2番(水野正彦)  この事業の平成30年度当初予算額は270万円だったが、補正予算対応で決算額は516万円となっています。今年度の当初予算は407万円で、前年度実績より少ない額となっていますが、制度利用者の現状はどのようになっているのでしょうか。 ○副議長(石田克男)  北爪民生部長。 ◎民生部長兼福祉事務所長(北爪英紀)  本年度の申請件数は、先ほど申し上げたとおり11件でありまして、昨年度よりもまだ少ない状況でありますが、体外受精や顕微授精は、一、二回の治療では妊娠には至らない場合が多く、このようなケースが増えた場合には補助金額も増えることとなりまして、予算計上の推計が難しい事業となっております。 なお、本年度においても、今議会で予算の増額をお願いしているところであります。よろしくお願いいたします。 ○副議長(石田克男)  水野議員。 ◆2番(水野正彦)  少子化の現状の中で、この事業は大事な事業だと思いますので、申し込みの状況を見て補正で対応するより、昨年度実績にプラスして当初予算を計上したほうが、飯山市の少子化対策の取り組む姿勢に積極性が感じられるのではないでしょうか。 ○副議長(石田克男)  北爪民生部長。 ◎民生部長兼福祉事務所長(北爪英紀)  「こうのとり支援事業」は、不妊や不育症でお悩みになっている方々に効果的な事業であり、少子化対策の一助にもなっていると考えております。希望する方が速やかに補助金の交付を受けられるように、過去の事業実績等を考慮して、適正な予算計上を行ってまいりたいと思います。 ○副議長(石田克男)  水野議員。 ◆2番(水野正彦)  4番目の無医地区出張診療事業について。 昨年度の主要施策の成果の説明の「無医地区出張診療事業」は、健康長寿に大変有効な事業であると私は思います。しかし、年々受診者数が減少していますが、現状についてお聞きします。 ○副議長(石田克男)  北爪民生部長。 ◎民生部長兼福祉事務所長(北爪英紀)  医師が無医地区等の地域へ出向いて診療を行う無医地区出張診療につきましては、今年度、大川、三郷、温井、羽広山、西大滝の5地区で行われております。地域ごとに受診日時が決まっており、30年度の年間の回数と受診者は、全体では95回、469人でございました。 ちなみに、平成29年度は全体で513人、28年度は565人でしたので、1年に40人から50人減少しているという状況でございまして、今年度におきましても同様な傾向が続いているという状況でございます。 ○副議長(石田克男)  水野議員。 ◆2番(水野正彦)  富倉地区は出張診療が終了しており、患者送迎バスに切り替えておりますが、利用状況が増えていると聞いております。受診状況についてお聞きいたします。 ○副議長(石田克男)  北爪民生部長。 ◎民生部長兼福祉事務所長(北爪英紀)  富倉地区につきましては、出張診療方式から民間業者に委託して、住民の方を医療機関に送迎する方式に平成26年の5月から変更しております。 平成30年度では24回運行しまして、延べ127名の方が利用されており、これは前年比で21名の増加ということでございます。また、今年度上半期の集計でも、前年対比4名の増加という状況でございます。 ○副議長(石田克男)  水野議員。 ◆2番(水野正彦)  富倉地区以外において受診者が減少するようでしたら、富倉方式に変えていくとか、バス路線の温井線では、デマンドタクシーが10月から運行されていますので、富倉方式とデマンドタクシーを組み合わせた事業も考えてはいかがでしょうか。 病院で受診していただくことで、外出する機会が増え、健康増進、介護予防が図られるのではないかと考えますが、いかがでしょうか。 ○副議長(石田克男)  栗岩総務部長。 ◎総務部長栗岩康彦)  ただいまご質問にありましたように、温井線に関しましては、本年10月より朝夕の通学時間帯を除いた昼間の時間帯をデマンドタクシー運行に変更したところであります。 デマンドタクシーにつきましては、交通弱者の買い物、また通院等の利用を想定しておるところでございます。利用者の声をお聞きしながら、関係者とも連携して、利便性の向上に向けて研究してまいりたいと考えております。 ○副議長(石田克男)  水野議員。 ◆2番(水野正彦)  私は病で7か月ほど外出することができませんでした。外出する機会が増えるようになったのは、9か月ぐらいからなんですけれども、それから気分的にもだいぶ晴れるようになりましたので、できるだけ引きこもりのような感じにならないような施策をお願いしたいと思います。 以上で質問を終了させていただきます。 ○副議長(石田克男)  以上で水野正彦議員関係の質問を終わりといたします。--------------------------------------- △延会について ○副議長(石田克男)  この際、お諮りいたします。 本日の会議はこの程度にとどめ、一般質問2日目を終了いたしたいと思います。これにご異議ありませんか。  〔「異議なし」呼ぶ者あり〕 ○副議長(石田克男)  ご異議なしと認めます。 よって、本日はこれをもって終了することに決しました。--------------------------------------- △延会の宣告 ○副議長(石田克男)  本日は以上で終わりといたします。 ご苦労さまでした。午後3時08分延会...